オンライン授業・GIGA端末の導入に伴い、著作権に関する質問や相談が増えています。
学校や先生方から多くの問い合わせが寄せられているため、ご要望にお答えし「学校・先生のための著作権相談室」を開設しました。
ご参考までに、いままで寄せられた質問の一部を紹介します。
学校の先生からの著作権に関する質問
Q.自分の学校がSARTRASに補償金を支払っているかを確認できますか?
(SARTRASとは一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会のことです。)
確認する方法は2つあります。
①学校設置者に問い合わせる。
公立学校の場合は教育委員会や自治体・私立学校の場合は学校法人等です。
②補償金を支払っているかどうかが公表される予定です。
2021年内にSARTRASサイトで補償金を支払った自治体や学校法人名が公表されます。
「SARTRASって何?」という場合は以下のサイトもご覧ください。
Q.YouTubeを授業で使って良いのでしょうか?
はい、使えます。
YouTube内の動画は、アップロードをする人が「著作権侵害をしていない動画であること」と確認の上でYouTubeにアップロードしています。よって、YouTubeの動画はすべて使えます。
・・・しかし、現実はどうでしょうか。
著作権侵害をしていないかどうかが不確かな動画(公式でないテレビ番組の録画、公式でない芸能人の切り抜き動画、個人が有名映画をアップなど)があります。
アップロードする人が「著作権の侵害」の意味を十分に理解しているかは不明です。もちろん、YouTubeや権利者が制限をかけたり、チャンネル所有者が著作権について知る機会をYouTubeが設けたり、視聴者が違反を報告したりすることもできます。
YouTubeはすべて授業に使えて違法動画の閲覧だけなら法には触れませんが、著作権侵害をしているかどうかが不確かな動画の使用は避けることをおすすめします。
Q.学校なら無断で楽譜のコピーをしていいですか?
コピーして良い場合と悪い場合があります。
子どもでない(教員・保護者など)に配布するために楽譜をコピーしたい場合には、たとえば「作者の許諾を得る」ことで可能になります。
学校外の音楽コンクールで演奏するために楽譜をコピーしたい場合には、たとえば「部員の人数分の楽譜を購入する」「作者の許諾を得る」ことで可能になります。
学校の先生ではない教育関係者からの質問も大歓迎です。質問はこちらからどうぞ。
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