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安心して使える!学校での無料イラスト・写真素材の正しい使い方

学校著作権ナビ 動画
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今日はイラストサイトで提供されている素材画像が、どのウェブサイトで使用されているのか簡単に検索できてしまうという事実を、実際の画面をお見せしながら解説していきます。

学校では様々な「お便り」が日々発行されています。
「学校だより」「学年だより」「学級だより」から、「保健だより」「図書だより」「進路だより」「食育だより」といった専門的な情報に特化したものもあります。

そんな「お便り」をつくる時、イラストを使いたい場合に、どのように検索し、どのように使っているでしょうか?
最近でも、「学校だより」や「学級だより」でイラストを使って、著作権侵害により損害賠償を求められたという例もありました。

たとえば、「無料」「フリー」「イラスト」と入力し、その後に「運動会」「夏休み」「バスケットボール」そういった検索をして出てきた画像・イラストを、そのままコピーして「お便り」に使っていませんか?
もうワンステップ踏めば安全に正しく使うことができます。
それを今日は解説します。

 

この情報は動画配信日時点の情報です。著作権は変わることがあります。必ず最新の情報をご確認ください。また、利用の際は必ず利用規約原文をお読みください。

まずは著作権の基礎のおさらいです。

著作権は知的財産権の中にあり、音楽・イラスト・写真こういったものに著作権があります。

知的財産権とは?

原則…著作権のルールは「作品は作った人のもの」
使う時・増やす時・変える時には作った人に許諾が必要。学校は例外です。

 

皆さんはWeb上で検索したイラストを利用する時に利用規約を読んだことありますか?

イラストのフリー素材といえば、必ず目にしたことがある・耳にしたことがある・使ったことがあるかもしれない「いらすとや」さん。
「いらすとや」さんの利用規約・利用規定を読んだことはありますか?
著作者は誰でしょうか?
著作権者は誰でしょうか?

どのようにそこの情報にたどり着けばいいのか?についてこの記事で紹介していきます。

 

著作権の基本について知りたい方は、まず「学校における著作権入門(学校でコピーが許される理由とは)」をご覧になってください。

 

 

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Google画像検索に出てくる画像がフリー・無料とは限らない!

著作権の基本は「作品は作った人のもの」でしたね。その中に「例外」というのがあり、学校以外にもいくつか例外(つまり、著作権者への許諾が不要)で使える方法があります。
その中のフリー(つまり、著作権を放棄している場合)が「著作権フリー」と言われている状態です。

ただし「フリー」と検索して検索結果に出てきた画像・イラストのすべてが、同じ条件で使用できる訳ではありません。
「フリー」「無料」の意味する範囲は著作者によって違います。
「フリー」「無料」で使用できる範囲がどこまでなのか?ということを書いてあるのが、「利用規約」「利用規定」です。

この動画では2つのことをお話しします。
イラストの利用について、まずは画像検索の技術について。そして正しい使い方についてです。

 

 

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イラストの画像検索のやり方−不正利用は簡単に見つかります

まずは「イラストの画像検索の技術」についてお話しします。

「学校だより」をWebサイトに載せたとしても、
外部の人は学校のホームページ上の「学校だより」なんてわざわざ見ないはず!?
勝手にイラストを使ってもバレないよね!?

と思っていませんか?
イラストが、どのサイトで使われているか?というのは、簡単に1秒足らずで検索できてしまいます。
その実例を紹介します。

 

いらすとやの画像を使っている学校のホームページの探し方

「いらすとや」さんにある学校のイラストが、どのサイトで使われているかというのを、どうやって検索するか?Googleレンズの使い方を皆さんにお知らせしたいと思います。

 

ここからはYouTube動画の「イラストの画像検索」の箇所を観ながら読んでください。

まずは、いらすとやさんの学校のイラストを検索します。
このようにたくさん出てきた、この一番オーソドックスなこの校舎のイラストです。こちらをそのまま一旦デスクトップに落とします。

その後、Googleにもう一度戻って、一番右側です。こちらにレンズGoogleレンズというのがあって画像の検索と書いてあります。これに先ほどデスクトップに一旦保存したこのイラストをドロップして検索します。

そうすると、このいらすとやさんの学校のイラストがどのサイトで使われているかというのがわかります。こちらにたくさん出てきました。学校の名前もあれば、学校ではなく、これは住宅情報などでしょうかね、様々なものに使われているのがわかります。

 

このように、どのイラストがどのサイトで使われているのか?ということは簡単に検索することができます。今は言葉だけではなく画像でも検索を行うことができるのです。

このようにして、著作権者(作った人・イラストを書いた人)は、自分のイラストがどんなサイトでどのように使われているか?ということを簡単に検索できます。

自分の「学校だより」「学級だより」などにイラストを使いたい場合には、次に紹介する方法を参考にして使用してください。

 

【先生からの質問に回答】保健だよりにイラスト・新聞記事を許諾なしで載せて良いか?」では、イラスト・新聞記事をおたよりに使う場合の注意点を解説しています。

 

 

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学校だより・学級だよりでイラストを正しく使う方法

2つ目「イラストなどの正しい使い方」についてお話しします。

では、安心して使うためにはどうすればいいのか?
「フリー 無料」といった検索ワードで出てきたイラストをそのまま使わずに、もうワンステップを踏むことで安全に使いましょう。

今回はいらすとやさんの学校のイラストを例として使ってみます。

 

いらすとやのイラストの正しい使い方

ここからはYouTube動画の「正しい使い方」の箇所を観ながら読んでください。

検索すると、このようにたくさん出てきました。このイラストを使うことにします。一度デスクトップに落として、そのままワードに貼り付けることも簡単にできてしまいます。
学級だよりや学校だよりに、このようにこのまま貼り付けることもできてしまいますが、ここでひと手間考えてみましょう。

まずは、このいらすとやさんのイラストそのまま使うのではなく、一旦いらすとやのウェブサイトを表示します。
そしてサイトを開くとこのように「ご利用について」という「どうやって使ってくださいね」もしくは「どうやって使わないでくださいね」ということが書いてあるページがあります。

これはイラストのサイトでしたらどのサイトでもあります。名称は「利用について」とか「利用規約」「プライバシーポリシー」そういった名称で書いてあります。

このいらすとやさんの場合、「著作権は著作者であるみふねたかしさんが持っている」と書いてあります。
今回は学校だよりや学級だよりで使うという想定をしますので、このような利用方法が規約に反していないかの確認をしたり、著作権の所在を確認したりします。

さらに、いらすとやさんの場合、学校で使うという内容がこちらの「よくある質問」にあります。
「オンライン授業で利用できますか」こういった内容があったり、他にも質問事項があったりしますので、どのように使えるかもしくは使えないかということを確認しておいてください。

これらを確認した上で、発行する学校だより・学級だよりは「誰が発信するものか?」「誰宛てに発信するものか」、また、「どのような配布をするか?」という形式を考えて、それからこの「利用規約」「ご利用について」の内容と照らしてみて問題なく使えるか事前に確認してから使ってください。

このようにワンステップ踏んで安全に正しく使えることを確認してから、学校だよりや学級だよりで使ってください。

 

イラスト・写真のフリー素材の利用規約

最後に、利用規約の違いについて『【学校で著作権侵害をしないために】無料イラスト素材の利用規約を比較解説します』の動画では、「フリー イラスト」で検索した5つのサイトの利用規約の違いを比べています。
また、「【学校で著作権侵害をしないために】無料写真素材の利用規約を比較解説します」の動画では、「フリー 写真」で検索したサイトの利用規約の違いを比べています

規約の内容は著作権者によって様々です。
作った人が使い方を決められるのは当然ですので、「自分のイラストをどのように使ってください」、もしくは、「どのように使わないでください」と書いてあるか、必ず利用規約を確認することが必要です。

 

 

 

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まとめ:無断掲載はすぐバレる!学校だより・学校HPでイラスト素材を正しく使う方法

今日はイラストの検索方法についてお話ししました。

イラストの使い方がよくわからないから

「使っちゃえ」
「バレないだろう」
「いやわからないから使うのやめよう」
「いやわからないから子どもたちに使うのをやめさせよう」

これらは作った人にとっても、使う人にとっても両方にとって悲しい結果になります。

わからないのであれば「使い方を調べよう」「利用規約を確認しよう」
それらを読んだ上で「正しく使おう」イラストを使えば、両方にとって…作った人にも使う人にも嬉しいことになります。

「安易にコピーする」「安易に使用する」ではなくて、必ず利用規約などを確認して正しく使っていってください。

 

この記事の内容は動画と同じです。
動画「安心して使える!学校での無料イラスト・写真素材の正しい使い方」も是非ご覧ください。

学校での著作権については研修・講習・授業などでお話をしています。(事例→先生向け研修生徒向け授業司書向け研修)国公立中学校での実践経験の中で培った現場目線を大切にしながら、各学校の実情やお悩みに沿って研修内容を考えます。ぜひお問い合わせください。

▶研修のご依頼・ご相談はこちらの専用ページで受け付けています。
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この記事を書いた人
原口直

学校著作権ナビゲーター

東京学芸大学卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭。東京都公立中・東京学芸大学附属世田谷中に勤務。

2020年より学校勤務経験を活かして机上の法律と学校現場をつなぐ「学校著作権ナビゲーター」としての活動を開始。公立中学校の音楽科教員として教鞭をとる傍ら、教員・教育実習生・子どもに著作権への理解を深めてもらうための講演活動・情報発信・執筆活動を行っている。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)/東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

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