【授業目的公衆送信補償金制度とは?】学校でYouTubeを活用するコツ

【授業目的公衆送信補償金制度とは?】学校でYouTubeを活用するコツ 学校著作権ナビ 動画
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今日は YouTube を授業で使ってみようという話をします。

昨今の社会情勢や来年度から始まるGIGAスクール構想で、オンライン授業はとても注目されています。対面だとしてもネットを利用した授業が増えたり、ハイブリッドと言われるような対面とオンラインの上手に使った授業も進められています。

「YouTube を今も使っている」また「これから使いたい」という先生方も多いと思います。
この動画では今すでに YouTube を使っている人には自信や確信そして納得につながる内容。またこれから使いたい人の後押しになるようなことをお話ししたいと思います。

 

他にも

【学校で使うYouTube】学校行事・部活・授業での使い方と著作権の話
YouTube を教材としてだけではなく、別の方法(行事など)で使ってみようという提案をしている動画。
【5分で理解する】教員のためのICT教育解説(内容と動向について)
デジタル教科書のメリットや著作権について話している動画もあります。

 

そちらも是非ご覧ください。

 

 

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授業目的公衆送信補償金とは?

2021年度から定額です。2021年度から新聞や教科書などの著作物をインターネット上で使用する場合、子ども1人当たりいくら払うという定額の料金が申請されました。

もともと著作物(音楽・アニメ・イラスト・映画などの著作物)を使うには、使う人へ許可をとったり、その対価を払ったりすることは当たり前のことです。学校は教育活動で使う場合は払わなくて済む・許諾を得ずに済むということもありますが、それは例外です。

2021年度から1人当たりいくらという定額料金を払うことになりました。詳細は専門のサイトを見ていただきたいのですが、その中から抜粋すると

幼稚園や保育園は1人当たり60円
小学生では120円
中学生は180円
高校生は420円
大学生は720円

 

この金額を子どもの人数分、教育機関が著作物を管理している団体に一括で支払うということに2021年度からなります。

 

この定額料金を支払う仕組みについては「【教員のための著作権解説】SARTRAS(授業目的公衆送信補償金等管理協会)とは?」の動画で、少し詳しく解説しました。

 

一定額ですのでどうせ払うならたくさん著作物を使わない手はありません。
是非これを機会にインターネット上で著作物を使うということについて考えてみたり、視野を広げたりしてみてはいかがでしょうか。

 

自分の所属する学校・自治体がSARTRASへ支払いを行っているかを簡単に確認する方法を「【オンライン授業・行事配信に不可欠】学校・自治体がSARTRASに補償金を支払済か確認する方法」で紹介しています。

 

 

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学校でYouTubeを活用するコツ

違法動画を学校で使わない!

YouTube 上には様々な動画がアップロードされています。その中には違法と思われるものもあります。

実際には、アップロードする際にその動画について「著作権法をきちんと守っている」ということに承諾した上でアップロードしているという形になっています。また、すでにアップロードされた動画についても、視聴者が「違法です」と報告できるシステムもついています。

しかしながら違法にアップロードされている動画があることは否めません。
「YouTube 上にアップされているものば大丈夫だ」という下敷きがありつつも「違法のものは絶対に使わない」という考えが必要です。

 

YouTubeが取り組む著作権保護の仕組みについては「YouTubeの著作権保護への取り組み」の動画で詳しく解説しています。

 

YouTube以外にも授業に使える動画があります

また授業の動画を作ったり授業で動画を使ったりする場合、上手い人・面白い人の動画に頼るというのも大事です。
実際 YouTube の中には教材として優秀なものがたくさんあります。YouTube 以外にもNHK for school文化デジタルライブラリーなど、優れた動画の教材はたくさんあがっています。

全部自分で作ろうとしないで、既にあるものを「どう使うか」「どう活かすか」「どう組み合わせるか」そこが実際に生徒と会っている教員の手腕が試されるところだと思います。
自分で全部作ろうとしないで「うまい人のものを使う」これも大事なことです。

 

雑誌「教育音楽」との連動企画として、動画撮影・編集・YouTubeへのアップロード方法の解説をしました。興味のある方は「【授業で使うYouTube】授業動画の撮影は100円ショップの三脚・スマホ・浴室でOK」「【授業で使うYouTube】動画編集・アップロードを学ぶための動画はコレで決まり!」を是非ご覧ください。

 

また動画を作るという場合でも、それができる人に頼るというのもいいと思います。いろんな教育委員会や大学、また文部科学省の公式 YouTubeサイトには色々な学校の実践もアップされています。そういったものを使わせてもらうのも1つの手です。

 

YouTube を選んで使う際には、自分だけでなんとかしようとせずに「既にあるものを使う」という考えも持ってください。

 

姉妹サイト「一歩先ゆく音楽教育」内の再生リスト「【学校と著作権】授業・学級経営・行事で著作物を利用する」もおすすめです。あわせて是非ご覧ください。

 

 

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学校で使いたい YouTube の便利な機能

YouTube を授業で使うとCMが流れてしまうとか、その内容がちょっと困ったなんてこともあると思います。YouTube には教育で使いやすい機能がいろいろついています。

一部を紹介すると、

 

■制限付きモード
児童や生徒が制限の中でYouTubeを使えるというモードを設定できる。

■字幕
外国語のコンテンツを日本語の字幕で見ることもできます。

■視聴モード(全画面)視聴覚教材として全員で見る際には視聴モードを全画面にしたりして、他が映らないように工夫する。

■ネットスピードの遅さの解消方法
「ネットが遅くてYouTubeが使いにくい」という人に対しては、解像度を低くするという解決法。それから授業前に読み込んでおくといった解決法もあります。

■再生速度
音楽の授業で機能として便利なのは再生速度です。再生速度を早くしたり遅くしたりして動画を見ることができます。
便利なのは遅くしても音が低くならないという点です。演奏法の手元をゆっくり見たいとか、何度も見たいとか、また細かいパッセージをゆっくり聴きたいという場合は、再生速度を調整するといいと思います。

そういった教育に便利な YouTubeの機能。これもぜひ知っておいてください。

 

YouTubeを授業・学級経営に活用するにあたっての基礎知識や具体的な活用方法は、2020年8月に出版した拙著「YouTubeで授業/学級経営やってみた!」にもまとめました。手に取って頂けると幸いです。

 

 

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まとめ:【授業目的公衆送信補償金制度とは?】学校でYouTubeを活用するコツ

様々な制約や使いにくさがある中でも、YouTube 自身が改善策を出していたり、GIGAスクール構想ではインターネット環境の整備もすることになっています。積極的に取り入れて授業をコーディネートしてみてください。

 

このサイトの記事の内容は動画と同じです。
動画「【授業目的公衆送信補償金制度とは?】学校でYouTubeを活用するコツ」も是非ご覧ください。

学校での著作権については研修・講習・授業などでお話をしています。(事例→先生向け研修生徒向け授業司書向け研修)国公立中学校での実践経験の中で培った現場目線を大切にしながら、各学校の実情やお悩みに沿って研修内容を考えます。ぜひお問い合わせください。

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この記事を書いた人
原口直

学校著作権ナビゲーター

東京学芸大学卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭。東京都公立中・東京学芸大学附属世田谷中に勤務。元東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー。

2020年より学校勤務経験を活かして机上の法律と学校現場をつなぐ「学校著作権ナビゲーター」としての活動を開始。教員・教育実習生・子どもに著作権への理解を深めてもらうための講演活動・情報発信・執筆活動を行っている。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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