読書感想文をAIで書くとバレる?教員が見破る3つのポイントと代替課題のアイデア

生成AI活用(校務・授業)
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先生のための生成AI活用講座
授業や校務での実践的な生成AI活用法について、コピペしてすぐに使えるプロンプトやリスク対策も含めて、教職員に必要な情報を紹介しています。

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授業や校務で使える実践的な生成AI活用法を紹介。コピペして使えるプロンプトやリスク対策も含めて、生成AI初心者でも生成AIがすぐに使えるよう分かりやすく解説しています。

「読書感想文が生成AIで書かれたものかどうか、見破ることができますか?」——研修の場でこの質問を受けるようになったのは、ここ最近のことです。子供たちの間で生成AIが身近になっている今、教員側もどう対応するかを考えておく必要があります。

この記事では、教員が読書感想文の「AI判定」に使えるポイント3つと、そもそもAIに頼りにくい代替課題のアイデアをまとめています。著作権教育との接続についても触れます。

最初にご案内です。この情報は動画配信日開始日時点の情報です。必ず最新の情報をご確認ください。また運用の際は必ず原文をお読みください。

 

 

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読書感想文をAIで書くとバレる?——まず知っておきたいこと

「読書感想文 AI バレない方法」で検索している人がいる——この事実は、学校現場にとって大切なシグナルです。子供たちが生成AIを使うこと自体を一律に禁止することは難しい時代になっています。重要なのは、「バレるかどうか」ではなく、なぜ自分で書くことが大切なのかを子供たちが理解しているかどうかです。

その前提として、著作権の基本的な立場を確認しておきましょう。著作権は、何かを創り出した瞬間に自動的にその人に発生します。生成AIを使って作成した文章については、文部科学省の暫定版ガイドラインでも「生成AIを活用した場合には出所(ツール名・プロンプト・日付)を明示すること」と明記されています。これは学校の先生にも、子供たちにも必要な知識です。

また、文部科学省のガイドラインでは、生成AIの利用を想定していないコンクールへの応募作品として生成物をそのまま提出することは「不適切または不正」とも明記されています。この点は保護者にも周知することが求められています。

▶ 動画では1:59〜で文部科学省ガイドラインの概要を解説しています

 

▼著作権の基本や生成AIの利活用ガイドラインについてはこちらをご覧ください。

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教員が読書感想文のAI利用を見破る3つのポイント

▶ 動画では3:18〜で詳しく解説しています

 

① 子供の普段の文体と比較する

教員には、個々の子供の言葉遣いや文体を知っているという大きなアドバンテージがあります。「この子はこういう言い方をする」「この学年でこの語彙は早すぎる」という感覚は、日々子供と接しているからこそ持てるものです。

一方、生成AIが作った文章には過剰に流暢で、一般的な情報しか含まれないという特徴が出やすい傾向があります。教員自身がまず生成AIを使ってみることで、「この文体・この語彙・この流れはAIっぽい」と感じる感覚を養うことができます。

 

② 内容について子供に質問してみる

生成AIは、特定の場面・登場人物に関する詳しい描写や、「読んだことを前提とした質問」への回答が苦手です。提出された感想文をもとに子供に口頭で話させたり、本の内容についていくつか質問を投げかけたりすることで、自分で読んで書いたかどうかを確認することができます。

重要なのは、これが「尋問」ではなく「読書の延長としての対話」であるという点です。感想文をきっかけに子供と話す機会として設計することで、課題の質そのものが上がります。

 

③ 手書き提出を推奨する

今回、生成AIに「読書感想文がAIで書かれたか見破れるか」と問いかけたところ、生成AI自身が提案したのが手書き提出の推奨でした。手書きで書かせると、AIの利用を抑制できるとともに、書き慣れていない言葉遣いや不自然な表現も浮き彫りになりやすいというのが理由です。

ただし、生成AI自身も「日々の進化で区別は難しくなるだろう」と述べています。見破ることだけに頼るのではなく、次のセクションで紹介する代替課題との組み合わせを検討することが大切です。

 

 

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AIに頼りにくい代替課題6選——生成AIが苦手な活動を設計する

▶ 動画では6:35〜でおまけとして詳しく紹介しています

生成AIに「読書感想文に代わる宿題を考えて」と問いかけたところ、次のようなアイデアが提案されました。AIが苦手とする「リアルタイムの体験・個人の感情・創造的な判断」を組み込んだものが中心です。

代替課題概要AIが苦手な理由
読書ジャーナル読書中の気づきや感情をその都度書き留める読書の過程をリアルタイムで記録するためAI利用が難しい
キャラクターインタビュー登場人物になりきって自分自身にインタビューする形式で作文キャラクター視点からの感情・意見を深く考える必要がある
読書ディスカッションクラスやグループでリアルタイムに意見・感想を共有その場での判断・即興の回答が求められる
クリエイティブプロジェクト読んだ本を元に短編映画・演劇・ポスター・漫画などを制作想像力を生かした二次創作はAIが苦手な領域
オルタナティブエンディング本の結末を変える・続編を考えるなどの創作活動元のストーリーの理解と個人の想像力が問われる
リアルタイム読書記録読書の過程で定期的に進捗・考えの変化を記録読書中の継続的な記録はAI利用が困難

校種・発達段階・教科によって組み合わせ方は異なります。日々子供たちと接しているからこそ、どれが自分のクラスに合うかを判断できます。ぜひ自分の現場に合わせてアレンジしてみてください。

こうした生成AIと著作権に関する指導の組み合わせは、教職員研修のテーマとしても特に人気が高く、研修先からのご要望が増えています。校内研修で体系的に取り上げたい場合は、研修テーマの一覧もご覧ください。

 

 

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読書感想文をテーマにした著作権教育——指導との接続

読書感想文へのAI利用対策は、実は著作権教育の入口としても活用できます。

生成AIを使って文章を作る場合、その文章が既存の著作物と類似している可能性があること、出所を明示することが求められること——これらは著作権の基本的な考え方と直結しています。「自分が書いたと言えるか」「誰かの表現を借りていないか」という問いは、著作権教育で大切にしている「作者へのリスペクト」と同じ方向を向いています。

具体的には次のような流れで指導と接続することができます。

  1. 生成AIの仕組みを理解させる(情報をもとに文章を生成するツールであること)
  2. 著作権の原則を確認する(作品は作った人のもの・出所明示の大切さ)
  3. 「自分で書く」意味を考えさせる(読書感想文は自分の体験・感情を言語化する活動であること)
  4. コンクールなどへの応募ルールを確認する(生成物のそのままの提出は不適切であることを周知)

著作権の考え方と生成AIの指導をセットで扱うことで、子供たちが「なぜルールがあるのか」を腑に落として理解できるようになります。

▶ 文部科学省ガイドラインの詳細は「学校で生成AIをどう教える?文部科学省ガイドラインに基づく指導の3つのポイント」をご覧ください

学校で生成AIをどう教える?文部科学省ガイドラインに基づく指導の3つのポイント【2025年版】
学校で生成AIをどう教えるか——文部科学省ガイドラインをもとに、仕組みの理解・著作権・情報モラル・倫理的利用など指導の3つのポイントを解説。生成AI画像の著作権注意点や、読書感想文・コンクールへの不適切利用への対応もまとめています。

 

 

FAQ

Q. 読書感想文に生成AIを使うことは著作権侵害になりますか?

生成AIを使うこと自体が直ちに著作権侵害になるわけではありません。ただし、生成物が既存の著作物と類似している場合には著作権侵害となる可能性があります。また、文部科学省のガイドラインでは、コンクール応募作品への生成物のそのままの提出は「不適切または不正」と明記されています。使用した場合は出所(ツール名・プロンプト・日付)の明示が求められます。

Q. AIが書いた読書感想文を見破る専用ツールはありますか?

AI検出ツールは複数存在しますが、精度や信頼性には限界があり、日々進化する生成AIに対して完全に見破れる保証はありません。文体の比較・口頭での質問・手書き提出の推奨など、複数の方法を組み合わせることが現実的な対応です。

Q. 保護者にはどう説明すればよいですか?

文部科学省のガイドラインを根拠に、「AIを利用していないことを前提とするコンクールへの提出は不適切とされています」と説明することができます。学校と家庭でルールを共有・連携することが、継続的な指導の基盤になります。

 

 

まとめ:「バレるかどうか」より「なぜ自分で書くかを教える」

生成AIへの対応は、「見破る技術を磨くこと」だけが答えではありません。大切なのは、自分で書くことの意味を子供たちが理解できるように指導することです。

  • 見破る視点:文体の比較・口頭での質問・手書き提出の3つを組み合わせる
  • 課題の設計:リアルタイムの記録・対話・創作など、AIが苦手な活動を取り入れる
  • 著作権教育との接続:出所明示・コンクールのルール・「作者へのリスペクト」をセットで伝える

いたずらに恐れるのではなく、生成AIの時代だからこそ「自分の言葉で表現する力」を育てる機会として、読書感想文の指導を見直してみましょう。

著作権研修・出前授業のご依頼を承っています。生成AIと著作権は研修テーマとして特にご要望が多く、読書感想文の扱いを含めた内容で取り上げることもできます。テーマ例や過去の事例は研修テーマ一覧をご覧ください。お問い合わせはこちらからどうぞ。

 

動画と記事は下記を元に原口 直が再構成​しました。
ツール名:ChatGPTおよびGoogle Gemini​
プロンプト:「読書感想文の宿題をAIにさせたことを見破れるか?」​ 「AI時代に読書感想文の宿題をどのように変えるか」
日付:2024.8.3​

参考資料 文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」(令和5年7月4日)/文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」(令和6年12月26日公表)/文部科学省ウェブサイト https://www.mext.go.jp/a_menu/other/mext_02412.html

 

 

 

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人
原口直

学校著作権ナビゲーター

東京学芸大学卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で勤務。元・東京学芸大学こども未来研究所 教育支援フェロー。

2020年より、学校現場での経験を活かし、机上の法律と教育現場をつなぐ「学校著作権ナビゲーター」として活動を開始。教員・教育実習生・子どもたちに向けて、著作権への理解を深める講演・情報発信・執筆活動を行っている。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)/東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー(2025年〜)

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