学校での著作権に関する質問として、今回は「スポーツのルールに著作権はあるのか?」というテーマを取り上げます。
これは、保健体育の先生からいただいた質問です。
授業で扱う際に、スポーツのルールを子ども向けにアレンジしたり、独自に考えたルールを他の先生が使ったりすることがありますよね。こういったケースで著作権の問題は発生するのでしょうか?
スポーツのルールに著作権は認められない
- Qスポーツのルールに著作権はありますか?
- A
いいえ。
スポーツのルールに関する著作権についての判例と弁護士の解説を紹介します。規則書に記載されたルールに基づいてそのスポーツに興ずることは著作物である規則書の利用には当たらず、著作権侵害とはなりえない。
新たなスポーツにおいてその基本ルール自体ば著作権法による保護の対象外である。
「スポーツと知的財産」
結論から言うと、「スポーツのルールには著作権はありません」。
つまり、スポーツのルールそのものには著作権が認められていないため、他の先生がそのルールを使っても問題ありません。
児童の発達に合わせたルール改変もOK!
著作権がないということは、ルールを自由に変更できるということでもあります。特に学校現場では、日々接している子どもたちの発達段階や特性に応じてルールをアレンジすることが重要です。
たとえば、球技のルールを簡単にしたり、安全性を高める工夫を加えたりすることで、子どもたちがより楽しく、安心してスポーツに取り組めるようになります。こうした工夫に著作権上の問題はないので、安心して行いましょう。
ただし、ルールが記載されたルールブックは、その文書や表現・形式に創作性が認められる場合があり、著作物として保護されるとされます。
ウェブサイトの記事の内容は動画と同じです。
動画「【先生からの質問に回答】スポーツのルールに著作権はあるか?」も是非ご覧ください。