これは、学校現場の先生方からよく寄せられる質問のひとつです。
特に、英語や理科といった科目では、問題の形式や内容が似通ってしまうことも多く、「著作権的に問題はないのか?」と不安になることもありますよね。
- Q他人の著作物(ワークブック・ドリルなどの問題)をそっくりそのまま定期テストの問題として使っても良いでしょうか?
- A
はい、大丈夫です。
ただし、著作者の利益を不当に害さない範囲である必要があるため、問題をそのまま使用する場合は注意してください。
ただし、ここで重要になるのが「著作者の利益を不当に害しない範囲であること」という条件です。
これは、著作権法第35条の「学校その他の教育機関における複製等」に基づいており、教育機関内での利用については一定の自由が認められているという規定です。
理科や英語の問題は、どうしても似たような表現や形式になることがあり、完全にオリジナルの問題を作るのが難しいケースもあります。そうした中で、教材の一部をテストに活用するというのは、実務的よくあることではないでしょうか。
35条の詳しい内容については他の動画「【教員のための著作権解説】著作権法 第35条って何?」をご覧下さい。