【研修事例】養護教諭にかかわる著作権について(富山県教育委員会)

教職員向け学校著作権研修の紹介
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2024年11月、富山県教育委員会主催の養護教諭研修会で講師を務め、「養護教諭にかかわる著作権について」をテーマに講演を行いました。本研修では、養護教諭の業務や教育現場に関わる著作権の基本から実践的な応用まで、幅広く学ぶ機会を提供しました。

講義はYouTubeの限定配信機能による動画配信を通して実施し、30分間の短い時間ですがPowerPointの資料を活用しながら進行しました。

 

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受講者と研修スタイル

今回の研修には、富山県内の養護教諭・養護助教諭の約340名が参加しました。

研修は、YouTube動画の限定配信を活用したオンライン形式を採用。短い研修時間でしたが、身近な例を取り上げて、PowerPoint資料をご覧いただきながら、理解を深めやすいよう心掛けました。

 

 

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研修内容

本研修では、学校教育現場で直面する著作権の課題を具体的に掘り下げ、以下の重要なトピックを詳しく取り上げました。

・著作権の基礎:著作物とは何か、どのように保護されるのかを解説。
・学校における著作権の取り扱い:授業・教材作成時の著作権の注意点。
・参加者の質問への回答:事前に寄せられた疑問を解消。

 

冒頭では、養護教諭の皆さんが作成することが多い「保健だより」を例に取り上げ、どの箇所で他人の著作物が使用されているかを示しました。

また、養護教諭の皆さんに身近な、月刊誌『健康教室』(東山書房)・『健』(日本学校保健研修社)のウェブサイトの利用規約を取り上げ、誤解されがちな著作権のルールを実例を交えて解説しました。

このように、具体的なケースを交えて説明することで、受講者が自身の業務に直結する形で著作権を理解できるよう工夫しました。

 

 

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研修のポイント:教育現場における著作権の重要性

講演では、近年の報道などをもとに、教員による著作権侵害の事例とその影響についても解説しました。

著作権の適切な取り扱いが求められる理由を、実際のケーススタディを交えて説明し、受講者が現場で実践できるような形で学びを提供しました。

「今日から、自分から、できることから」

このメッセージを軸に、著作権の適切な扱いが、児童・生徒を守ることにつながるという意識を持ってもらうことを目指しました。例えば、学校内の掲示物の著作権を意識するなど、すぐに実践できる行動を提案しました。

 

 

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研修企画者の声

今回の研修の登壇依頼をいただいた理由として、企画担当者の方から以下のようなコメントをいただきました。

「他教諭ではなく「養護教諭」向けに講演をしていたこと」

 

研修を受講した感想

富山県内の養護教諭の先生方からの反響も大きく、事後アンケートには、特に養護教諭自身にかかわる具体的な判例、保健だより等の作成にかかわる著作権についての記載が多くありました。 

 また、上記のほか、普段何気なく使用している雑誌についてやサイトの利用等、著作権について曖昧な知識で業務に実施していた面もあり、今回知識を得ることで新たな疑問が生まれたり、自己の業務や著作権について立ち止まって考える機会になったりするなど、今回の学びを今後の業務に活かしていきたいという前向きな回答が得られました。 

 養護教諭という他教諭と異なる専門性のある面について、原口先生にはご講演いただき、大変実りある研修会とすることができました。 

学校における「著作権」の正しい理解と実践のために
著作権に関する研修・講習・授業を通じて、学校現場での対応についてお伝えしています。
これまでの研修例には、先生向け研修生徒向け授業司書向け研修などがあり、幅広いニーズに対応してきました。

国公立中学校での実践経験をもとに、現場に即した内容でご提案いたします。
学校ごとの課題やご要望に応じて柔軟に対応いたしますので、ぜひご相談ください。

研修のご依頼・ご相談は
こちらの専用ページで受け付けています。
その他のご相談などは
こちらの問い合わせページから受け付けています。

この記事を書いた人
原口直

学校著作権ナビゲーター

東京学芸大学卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で勤務。元・東京学芸大学こども未来研究所 教育支援フェロー。

2020年より、学校現場での経験を活かし、机上の法律と教育現場をつなぐ「学校著作権ナビゲーター」として活動を開始。教員・教育実習生・子どもたちに向けて、著作権への理解を深める講演・情報発信・執筆活動を行っている。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)/東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー(2025年〜)

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