2022年7月〜8月にかけて、島根県出雲市教育委員会主催の研修会において、出雲市立小中学校教員向けに講演を行いました。
研修受講者専用のウェブページを作成しました
オンライン研修も多様化してきました。今回は初めての形式です。
事前に動画を作成してYouTubeで限定公開をして、参加者に夏休み期間に見ていただくという形式でした。
個人で視聴したり、校内の研修で複数で視聴したりしてくださったそうです。
講演のテーマは「学校教育と著作権」
30分の動画✕3本の構成でお話ししました。
著作権の基礎・学校での著作権・オンライン授業・行事・ブログ配信の留意点・授業目的公衆送信補償金制度(内、学校が知っておくべきこと)・著作権教育の実践例・学校からのよくある質問についてお話ししました。
併せて、出雲市教育委員会さま専用サイトを作成して、資料やより詳しい内容を話している動画にアクセスしやすいようにしました。
著作権の知識や意識は、教科や校種・置かれている立場や関心意欲によって様々です。著作権そのもの興味がある人もいれば、行事配信の実務を知りたい人・授業実践を知りたい人もいるでしょう。
そのために、話の流れに沿った資料を専用サイトに準備して、より詳しい内容の資料や項目ごとの動画を紹介しました。
個別の質問もいただき、自分ごととして考えてくださったということを実感しました。
研修参加者の感想の紹介
参加者からの感想(一部・抜粋)
・項目別にまとめられていて、とても見やすく分かりやすかった。初めて知ることもあり、とても勉強になりました。今後、体育祭や文化祭もあり、装飾や合唱など、学校ではとてもあるあるの話題だと思います。そこにも著作権があり、学校は例外であるから許されていることなど、根拠となることを知りました。
・知っていること(知っているべきこと)も多くありましたが、再確認の意味でもとても参考になりました。子どもたちを犯罪から守るという視点も、我々大人がしっかり理解していくが大切であると感じました。
・タブレット端末が配布され、子どもたちの方が私たち大人よりずっと速いペースで使いこなしていきます。多くの知識を持っているかもしれません。情報モラルも含めて、きちんと向き合わないといけない時代になったのだと感じました。
研修を企画した担当者の感想紹介
3部構成で、わかりやすく丁寧に説明していただきありがとうございます。
著作権については、分かっているようで分からない部分、知らないうちに著作権を侵害している場合などあると思います。今回、出雲市の教職員の多くが視聴できたことにより、教職員だけでなく、子どもたちのためにもなることを知りました。
まとめ
リアルタイムに双方向でコミュニケーションを取りながらの講演も良いですが、今回YouTubeの良さも感じました。
YouTubeの視聴の良さは、
時間をかけて作った動画の先に、先生方のどのようなリアクションや表情があったのか…気にはなります。
サイトを組み合わせるという取り組みも初めてでしたが、アクセス数は一定数ありました。
中学生におこなう授業も「知ってくれれば大満足」でした。著作権の知識を短時間で身につけるのは難しいです。「著作権ってのがあるんだなぁ。気になったら、YouTubeチャンネルやサイトを見ればいいんだなぁ」くらいで、私は大満足です。
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