2022年11月下旬、北海道胆振管内高等学校教育研究会音楽部会(苫小牧・日高)並びに北海道高等学校音楽教育研究会苫小牧地区研究協議会・講話において道立高校の芸術科(音楽)の教員向けに対面での講演を行いました。
講演時間は120分、対面でパワーポイントとAhaSlides(アハスライド)を活用しました。
講演の前半は「音楽科教育の現状を踏まえた今後の音楽教育の在り方について」、後半は「著作権について(音楽科での位置づけも含めて)」お話ししました。
高校では2022年度からの学習指導要領にある「生活や社会」に、どう授業が関わるかをお話ししました。
本題に入る前にアイスブレイク。アハスライドのアンケート機能や言葉の入力・スケールの機能を体験していただきました。
音楽科は存続の危機にあります
まずは「音楽科は存続の危機!」という話から。
音楽の授業は『好きだけど、役には立たない』という衝撃の事実。学習指導要領改訂のたびに、音楽の授業存続に向けて訴えが続いているということを話しました。
「悔しい」「悲しい」と思いながらも、胸を張って反論ができずにいました。
その苦い経験を踏まえて、「生活や社会」につなげ「音楽の授業は役に立つのだ」と主張した様々な授業実践。
このうちの3つについて、実践で生徒にした質問への答を考えていただきました。
CSR(企業の社会的貢献)・税金を文化芸術に使うこと・ライブエンタテインメントのマーケットについてです。
学校での著作権について
休憩をはさんで、いよいよ著作権についてです。
まずは生徒と同じように著作権の授業での設問について、考えていただきました。
そのあと、著作権の基礎・学校での著作権・オンライン授業・よくある質問と続きました。
最後には、それぞれの学校ならではの質問も出ました。
部活動での改変について切実な声が出て、「他の学校の先生方にも広めなければ」という声も聞かれました。
研修参加者の感想の紹介
参加者からの感想(一部・抜粋)
・わかりやすくまとめてくださり、とても興味深くお話を聞かせて頂きました。ありがとうございました。SARTRASについては、知らなかったので勉強になりました。
・とても参考になりました。また同時に自分の行動が不安になりました。
・参加型で楽しく研修ができました。
まとめ
今回は対象が音楽科の先生方でしたので、より具体的な例を挙げてお話しできました。
著作権の知識を音楽科の切り口から知ることで、実際の授業に落とし込みやすくなるだろうと感じます。
まずは大人から、著作権の知識を身につけましょう。
コメント