【研修事例】GIGAスクール構想と著作権法(主催:犬山市立図書館)

司書向け学校著作権研修の紹介
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開催年月:2025年7月/開催形式:対面/参加人数:約50名
主催団体:犬山市立図書館
研修テーマ:GIGAスクール構想と著作権法

 

2025年7月、犬山市立図書館主催の研修で講師を務め、「GIGAスクール構想と著作権法」をテーマにお話ししました。

今回はJASRAC(日本音楽著作権協会)主催「出張講座JASRAC ラーニングスクエア」の制度を使った研修でした。出前講座の制度や申込み方法については「学校で使える!「出張講座JASRACラーニングスクエア」の活用法と事例紹介」で詳しく解説しています。

児童生徒と教職員を対象にした著作権教育!JASRACラーニングスクエアの活用法と実例
「出張講座JASRACラーニングスクエア」は、児童生徒向けの著作権教育から教職員研修まで幅広く対応!講座の魅力や実施例、費用負担なしで利用できるポイントを詳しく解説します。学校全体で著作権の理解を深めるチャンスをお見逃しなく。

 

 

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研修の全体像(犬山市の図書館担当教諭、図書館司書、学校司書向け)

受講者と研修スタイル

今回の研修には、犬山市の図書館担当教諭、図書館司書、学校司書の皆さま、約50名にご参加いただきました。開催形式は対面による100分間の研修です。

私の研修では、参加者との対話を重視しています。今回も、双方向コミュニケーションツール「AhaSlides(アハスライド)」を活用し、リアルタイムの投票や質問を受け付けながら進める参加型形式をとりました。

研修の冒頭では、まずツールの機能に慣れていただくためのアイスブレイクを実施し、楽しみながら学べる雰囲気づくりを心がけています。

 

 

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研修の具体的な内容(犬山市の図書館担当教諭、図書館司書、学校司書向け)

今回取り上げた主なトピック

研修では、以下の内容について具体的にお話ししました。

  • 著作権の基礎: 「そもそも著作権とは何か?」という基本から、著作者が持つ権利について分かりやすく解説しました。
  • 学校での著作権: 学校の特例など、教育現場で特に関係の深いルールに絞ってご紹介しました。
  • オンライン授業の留意点: GIGAスクール環境で避けては通れない、オンライン活用における著作権の注意点を解説。
  • 授業目的公衆送信補償金制度(SARTRAS)のポイント: 多くの先生方が迷われる授業目的公衆送信補償金制度について、制度の概要と勘所を整理しました。
  • 私が行ってきた著作権教育の実践例: 児童生徒に著作権を教える際の具体的なアプローチや教材についてご紹介しました。
  • 学校からのよくある質問と回答の紹介: 現場の先生方から実際に寄せられる質問をもとに、Q&A形式で疑問にお答えしました。
  • 質疑応答: その場でいただいたご質問にも、時間の許す限り丁寧にお答えしました。

 

「できない」理由を探すのではなく、「こうすればできる」を見つける。そのために、現場で“すぐに使える”具体的な解決策を中心にお話ししました。

参加者の感想にもありましたが、学校でよく使われる「いらすとや」さんのようなフリー素材の適切な利用方法など、具体的な事例を交えてお話ししました。

 

研修のポイント

GIGAスクール構想によって、子どもたちの学びの可能性は大きく広がりました。その一方で、デジタルコンテンツの利用には著作権への正しい理解が不可欠です。

今回の研修では、著作権を「難しいルール」として捉えるのではなく、「創作者へのリスペクト」であり、子どもたちの創造性を育むための大切な知識であることを最もお伝えしたいメッセージとしました。先生方が自信を持ってICT活用を進められるよう、その一助となることを目指しました。

 

 

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参加者の声

研修主催者の声

研修後、主催の犬山市立図書館のご担当者様から、嬉しいお言葉をいただきました。

YouTube動画を拝見し、ぜひお願いしたいと感じて講師を依頼しました。著作権について知識がない職員でも理解できる、とても分かりやすい内容でした。

主催者の方のご期待に応えられたことを大変うれしく思います。

 

研修参加者の感想

アンケートでは、参加された先生方からも多くのご感想をいただきました。一部をご紹介します。

著作権侵害の学校での事例が勉強になりました。ずっと前に発行した時に使ったイラストが保存したままになっているのは、あるあるだと思います。学校には古いフォルダが整理されず残っているので気を付けたいです。

著作権についての問題がすごく分かりやすかったです。学校外に出るものはよく気をつけなければいけないと思いました。

学校司書は学習指導要領がよくわかっていないので、教員とうまく協力したいと思いました。

 

現場の先生方のリアルな課題感に触れることができ、私自身も多くの学びを得ることができました。

 

 

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おわりに

この度は、犬山市立図書館の皆様、そしてご参加くださった先生方、貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。 今後も教育現場の先生方のお力になれるよう、分かりやすく実践的な情報提供に努めてまいります。

学校における「著作権」の正しい理解と実践のために
著作権に関する研修・講習・授業を通じて、学校現場での対応についてお伝えしています。
これまでの研修例には、先生向け研修生徒向け授業司書向け研修などがあり、幅広いニーズに対応しています。

国公立中学校での実践経験をもとに、現場に即した内容でご提案いたします。
学校ごとの課題やご要望に応じて柔軟に対応いたしますので、ぜひご相談ください。

研修のご依頼・ご相談は
こちらの専用ページで受け付けています。
その他のご相談などは
こちらの問い合わせページから受け付けています。

この記事を書いた人
原口直

学校著作権ナビゲーター

東京学芸大学卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で勤務。元・東京学芸大学こども未来研究所 教育支援フェロー。

2020年より、学校現場での経験を活かし、机上の法律と教育現場をつなぐ「学校著作権ナビゲーター」として活動を開始。教員・教育実習生・子どもたちに向けて、著作権への理解を深める講演・情報発信・執筆活動を行っている。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)/東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー(2025年〜)

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