主催団体:公孫会中魚支部青年部会
研修イベント名:中堅合同研修
研修テーマ:学校での著作権
研修の全体像(新潟県十日町市・若手・中堅教員向け)
受講者と研修スタイル
今回は、新潟県十日町市及び津南町の公立小・中・特別支援学校に勤務されている20代・30代の先生方を対象に、60分のオンライン形式で研修を行いました。
私の研修では、参加者との対話を重視しています。今回も、双方向コミュニケーションツール「AhaSlides(アハスライド)」を活用し、リアルタイムの投票や質問を受け付けながら進める参加型形式をとりました。
研修の冒頭では、まずツールの機能に慣れていただくためのアイスブレイクを実施し、楽しみながら学べる雰囲気づくりを心がけています。
まず、ご当地のおいしい食べ物を質問してみました。
研修の具体的な内容(新潟県十日町市・若手・中堅教員向け)
今回取り上げた主なトピック
今回の研修では、先生方が日々の業務で判断に迷いがちなポイントを中心に、以下の内容を取り上げました。
- 著作権の基礎: なぜ著作権保護が必要なのか、基本的な考え方をわかりやすく解説。
- 学校での著作権: 授業でのコピーや、学級だよりでのイラスト利用など、学校現場特有のケースについて。
- オンライン授業や行事配信の留意点: GIGAスクール構想で活用が進むICT端末を使った授業や、保護者向けに行事の様子を配信する際の注意点を共有。
- 授業目的公衆送信補償金制度(SARTRAS)のポイント: 制度の概要と、現場での適切な活用方法について具体的に説明。
- 著作権教育の実践例: 児童・生徒に著作権を教える際のヒントとなる実践例を紹介。
- 質疑応答: 参加者から寄せられたリアルな疑問にその場でお答えしました。
「できない」理由を探すのではなく、「こうすればできる」を見つける。そのために、現場で“すぐに使える”具体的な解決策を中心にお話ししました。特に、フリー素材サイト「いらすとや」さんのイラストを例に、利用規約を確認する重要性など、身近な事例を交えて解説しました。
研修のポイント
この研修で最も伝えたかったメッセージは、「著作権は、難しい法律の話ではなく、子どもたちと自分たちを守るための大切なルールである」ということです。
法律の専門家ではない、学校現場を経験した立場だからこそお伝えできる、先生方の目線に立った具体的な事例と平易な言葉で解説することを心がけました。知識を「知っている」だけで終わらせず、明日からの実践に「使える」状態になることを目指しました。
参加者の声と今後の展望(新潟県十日町市・若手・中堅教員向け)
研修主催者の声
研修の企画を担当されたご担当者様からは、以下のような嬉しいお言葉をいただきました。
若手や中堅の先生方は学級だよりなどを発行する機会が多く、共通の話題として著作権は最適なテーマだと考えました。講師を探す中で、原口先生のウェブサイトを拝見し、学校勤務経験をお持ちで現場に深いご理解があることが決め手となりました。 これまでの著作権研修は法令解釈が中心で難解なことも多かったのですが、今回の研修は平易な言葉と学校現場ならではの具体例が豊富で、若手・中堅の教員にとって非常に分かりやすかったと感じています。講演後に何人かの参加者に感想を聞いたところ、皆同じ意見でした。
研修参加者の声
参加された先生方からも、たくさんの前向きなご感想をいただきました。一部をご紹介します。
ありがとうございました。私は事務職員ですが、先生方に資料を回覧するくらいしかしていません。自分も勉強して、先生方に伝えていきたいと思います。
わかりやすかった。勉強になった。今回の研修で、著作権は学校現場でも身近で避けられないテーマだと感じました。フリー素材でも使い方を誤ると請求につながる事例を知り、利用規約の確認の大切さを実感しました。今後は自分自身が注意するだけでなく、子どもたちにも正しい知識を伝えていきたいと思います。ありがとうございました。
小学校では楽譜やCDのコピー、お便りでのイラスト使用など様々な場面で著作権に関わる仕事があります。今回のお話で、一度サイトで検索してから使用したいなと思います。ありがとうございました。
この度は、貴重な研修の機会をいただき、誠にありがとうございました。
参加された先生方の日々の実践の一助となれば、これほど嬉しいことはありません。今後も、教育現場に寄り添った情報提供を続けてまいります。