【研修事例】学校教育と著作権-子どもを守るための知識-(神奈川県大磯町立大磯小学校)

教職員向け学校著作権研修の紹介
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2023年11月、神奈川県の大磯町立大磯小学校の人権教育の一環として、「学校教育と著作権~子どもを守るための知識~」のテーマでの講演講師を務めました。

 

講演時間は90分間。オンライン会議ツールZoomでPowerPointを共有したり、双方向コミュニケーションツールAhaSlides(アハスライド)を用いたりして楽しく進めていきました。
内容は、「著作権の基礎」「学校での著作権」「オンライン授業や行事配信の留意点」「授業目的公衆送信補償金の制度」「著作権教育の音楽科での実践例」「学校からのよくある質問」「質疑応答」でした。

対象者は大磯小学校の教員の皆さんが約30名でした。

 

本題に入る前にアイスブレイク。
アハスライドのアンケート機能や言葉の入力・スケールの機能を体験していただきました。

 

 

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著作権法35条の範囲とは?

ここからは本題です。

講演の中では「昨今報道された学校での著作権にまつわるニュース」について話をしました。
講演を実施した前日に他県で起きた教員による著作権侵害のニュースを取り上げて、教員の著作権の知識と意識の大切さを話しました。ここ半年で立て続けに起こっているので注意が必要です。

研修の内容で特に強調したのは「著作権法第35条」の範囲です。
特に、「『授業』の範囲」や「SARTRASに補償金を支払うことで何ができるようになったのか?」ということを話しました。

 

 

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研修を企画した担当者の感想紹介

今回、登壇の声をかけていただいたきっかけは「ウェブサイト」でした。

私を講師に選んでいただいた理由は、

「昨年、自分が先輩から教えてもらい行っていたことで、著作権上よくないと教育委員会から指導された行為があった。他のことは大丈夫なのか?そういった不安を抱いても学校の中では相談できる人がいなかった。誰も正しいことを知らない中で、発信が容易であるタブレットの指導をしていくことは危険だと考え、著作権をテーマで研修を組みたいと考えた。探したところ、原口先生のHP内に書かれた困り感に寄り添うような文言に魅力を感じた。」

とのことでした。
ありがとうございます。

 

研修の感想

「昨年、自分の学校全体が教育委員会に指導をうけた内容が悪い事ではないことを知り、多くの教育関係者が今回のような研修をうけていく必要性があると感じた。初任研の内容にいれるべきだと思った。早速、自分のクラスで「イラストやにも利用規約というものがあって21点目からお金が発生するんだよ」と話すと、子ども達はとても驚いていた。繰り返し、話していくことが大切だと思うので、法の変化に応じて自分が勉強していくと共に子ども達に伝える意識を忘れずにいたい。」

 

 

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まとめ

著作権を知ることに校種・年齢は関係ありません。

今回は小学校の先生方が対象でしたが、教員も小学生も著作権についてはゼロからのスタートです。一緒に挑戦して、一緒に失敗しながら、一緒に学んでいけると良いと思います。

「こんなこと質問してもいいのかな?」「知らないと思われたら恥ずかしいな」という気持ちは捨てて、子どもと一緒に学びましょう。

学校での著作権については研修・講習・授業などでお話をしています。(事例→先生向け研修生徒向け授業司書向け研修)国公立中学校での実践経験の中で培った現場目線を大切にしながら、各学校の実情やお悩みに沿って研修内容を考えます。ぜひお問い合わせください。

▶研修のご依頼・ご相談はこちらの専用ページで受け付けています。
▶その他のご相談などはこちらの問い合わせページから受け付けています。

この記事を書いた人
原口直

学校著作権ナビゲーター

東京学芸大学卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭。東京都公立中・東京学芸大学附属世田谷中に勤務。元東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー。

2020年より学校勤務経験を活かして机上の法律と学校現場をつなぐ「学校著作権ナビゲーター」としての活動を開始。教員・教育実習生・子どもに著作権への理解を深めてもらうための講演活動・情報発信・執筆活動を行っている。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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