2024年7月、北海道の釧路市学校図書館協会の研修で講師を務め、「サートラス(授業目的公衆送信補償金制度)の解説」というテーマで講演を行いました。
講演時間は120分間にわたり釧路市において対面で行われ、双方向コミュニケーションツールAhaSlides(アハスライド)を用いて楽しく進めていきました。
研修の内容
研修では、著作権の基礎から始まり、学校での著作権の扱い、オンライン授業や行事配信の際の注意点、授業目的公衆送信補償金制度、学校からのよくある質問に至るまで、幅広いテーマを取り上げました。
また、参加者からの質問に答えるセクションを設けて、実際の教育現場での疑問や悩みにもお答えしました。
受講者
研修には、学校司書が約20名が参加されました。
釧路新聞社による講演
嬉しいことに釧路市の地元新聞「釧路新聞」の記者の方が取材にいらして下さいました。
そして講演において、「1つの記事ができあがるまで」をテーマに、新聞ができるまでのプロセスや「新聞」という著作物への著作者の思いを話していただきました。
紙面を作る際に特に気をつけていることとして、
・中学生にわかるように書くこと
・嘘を書かないこと
・手書き時代、デジタル時代の違い
についてお聞かせ頂きました。大変貴重なお話をありがとうございました。
受講者参加型の研修内容
今回の研修は、双方向コミュニケーションツールAhaSlides(アハスライド)を用いた受講者参加型とし、受講者と交流しながら講義を進めていきました。
本題に入る前にアイスブレイクでは、アハスライドのアンケート機能や言葉の入力・スケールの機能を体験していただきました。
教育現場での著作権の重要性
講演では、最近の報道を例に挙げ、教員による著作権侵害の事例やその影響について解説しました。
特に、「いらすとや」の利用ガイドラインを参照しながら、教育現場での著作物の適切な使用方法について深く掘り下げました。
「いらすとや」の利用規約を読んだことがありますか?
「いらすとや」のイラストは、全部無料で著作権がないと思っていませんか?
「いらすとや」のイラストが有償の場合、イラスト1点いくらだと思いますか?
と問いかけつつ具体的実例を交えて解説することで、著作権の知識と意識の向上を図りました。
研修を企画した担当者の感想紹介
今回の講演への登壇の声をかけていただいたきっかけは「図書館教育の先生の紹介」です。
「ホームページ、YouTubeの内容のわかりやすさ」とのことです。
研修の感想
「身近な問題として感じることができた。これからがスタートです。」
研修参加者の感想の紹介
「子どもにダメを教えずに、誰にとって良いことで誰にとって悪いことなのか考えさせるようにするのは、著作権に限らず頭と心を使って少し遠くにいる人の気持ちを想像するいい機会になると感じました。」
「…コピペばかりの子どもたちの発表物をこの話を使って少しずつ変えていきたいです。」
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