主催団体:旭市教育委員会
研修テーマ:学校での著作権-管理職の視点-
2025年10月、旭市教育委員会主催の研修で講師を務め、「学校での著作権-管理職の視点-」をテーマにお話ししました。 本研修は、日々多忙な教頭先生方に向けて、学校での著作権問題に対し、管理職としてどのような視点を持つべきか、その判断軸を養っていただくことを目的として実施されました。
研修の全体像(千葉県旭市・旭市内の小学校中学校の教頭向け)
受講者と研修スタイル
今回は、旭市内の小学校中学校で学校運営の中核を担う教頭先生方、約20名にご参加いただきました。開催形式はオンライン(60分)です。
私の研修では、参加者との対話を重視しています。今回も、双方向コミュニケーションツール「AhaSlides(アハスライド)」を活用し、リアルタイムの投票や質問を受け付けながら進める参加型形式をとりました。
研修の冒頭では、まずツールの機能に慣れていただくためのアイスブレイクを実施し、楽しみながら学べる雰囲気づくりを心がけています。
まず、著作権に関連するキーワードのうちどれを知っているか聞いてみました。
研修の具体的な内容(千葉県旭市・旭市内の小学校中学校の教頭向け)
今回取り上げた主なトピック
限られた時間ではありましたが、管理職の先生方に特に知っておいていただきたい点を中心に、以下のトピックを取り上げました。
- 著作権の基礎: なぜ著作権保護が必要なのか、基本的な考え方をおさらいしました。
- 学校での著作権: 学校特有の「例外規定」とは何か、その範囲について解説しました。
- オンライン授業や行事配信の留意点: 遠隔授業やYouTubeでの限定配信など、近年のニーズに合わせた注意点を確認しました。
- 学校での著作権(管理職だからこそ気にしたい3つの視点): 教員個人の問題ではなく、学校全体としてどうリスク管理し、利用を推進するか、管理職の視点に特化してお伝えしました。
- 学校からのよくある質問と回答の紹介: 「いらすとや」は?」「新聞記事は?」など、現場で迷いやすい具体的な事例をQ&A形式で紹介しました。
「できない」理由を探すのではなく、「こうすればできる」を見つける。そのために、現場で“すぐに使える”具体的な解決策を中心にお話ししました。
研修のポイント
今回の研修では、管理職の先生方だからこそ押さえておきたい「攻め(教育利用の推進)」と「守り(リスク管理)」の著作権対応について、その具体的な判断軸をお伝えすることを最重要ポイントとしました。
トラブルを恐れて利用を過度に制限するのではなく、ルールを正しく理解し、先生方と児童生徒の「やってみたい」を安全に実現するために管理職がどうサポートできるか。そのための「指針」を共有できたなら幸いです。
参加者の声と今後の展望(千葉県旭市・旭市内の小学校中学校の教頭向け)
研修主催者の声
研修を企画いただいた旭市教育委員会のご担当者様からは、以下のような背景と感想をいただきました。
講師選定の理由は、YouTubeを拝見し、とてもわかりやすいお話だと感じたためです。研修では、こちらの聞きたい内容に具体的に答えていただきながら、著作権の基礎から具体まで話していただき、とても勉強になりました。1時間では足りないくらいの内容だったので、ぜひ次回もお願いしたいと考えております。
YouTubeがきっかけでご縁をいただけたこと、そして内容にもご満足いただけたこと、大変嬉しく思います。
研修参加者の声
参加された教頭先生方からも、多くの前向きなご感想をいただきました。いくつかご紹介します。
これまで疑問に思ってそのままにしていたことが今回の研修で解決しました。わかりやすく貴重なお話をいただきありがとうございました。
具体例が多く明確で、たいへん勉強になった。メモしきれない部分があったので、まとめてある資料が欲しいと思った。 先生の著作物、サイトもチェックしてみたいと思う。ありがとうございました。
とても参考になりました。何もトラブルが起きない、起こさないことを第一に考えて、消極的利用をしていましたが、しっかり学んだ上で、イラストや音楽などを積極的な利用していこうと思いました。 また、学校の研修でお話いただきたいです。
ありがとうございました。以前、養護教諭から保健だよりにキャラクターを使って良いか質問を受けた時に調べたことがありましたが不安な面があったので、このように研修を受けることができて良かったです。また色々な事例を調べてみます。
「疑問が解決した」「消極的利用から積極的利用へ」といったお声は、まさに今回お伝えしたかったメッセージであり、講師としてこれほど嬉しいことはありません。
旭市教育委員会の皆様、そしてご参加いただいた教頭先生方、貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。 今回の研修が、旭市の先生方と児童生徒の皆様の豊かな学びの一助となれば幸いです。



