2023年9月に、一般社団法人日本新聞協会の新聞著作権小委員会「学校教育と著作権」で講演をしました。
講演時間は90分間、対面10名とZoom40名のハイブリッド形式でPowerPointを共有したり、双方向コミュニケーションツールAhaSlides(アハスライド)を用いたりして、楽しみながら進めていきました。
今回は初めて著作権の権利者側に向けた話をしました。ご出席の皆さんは、全国の新聞社でメディアや知的財産についてご担当されているそうです。
講演では、「学校でのオンライン授業や著作物の扱い」「学校での著作権の認知度」、そして「私が行っている学校著作権研修の内容」等を紹介しました。
講演でお話したこと
本題に入る前にアイスブレイク。アハスライドのアンケート機能や言葉の入力・スケールの機能を体験していただきました。
今回は興味本位で、好きな歌手や音楽家を尋ねました。広い見識をお持ちの新聞社の方たちは一体どんな音楽が好きなのだろうと単純に知りたかったのです。
はじめに
・私が勤めている学校の音楽室に、置いてない物は?
・始業チャイムが鳴って、あいさつをした後の一言は?
を尋ねました。
皆さんは何だと思いますか?
次に「教員が著作権で困ったら相談する相手は誰か?」と「著作権に関する用語の教員認知度が高い順」を予想していただきました。
「認知度の順」を完答したのは、たった1人!すごい!
皆さんも予想してみてください。
教員向け著作権研修の内容について
「教員向け著作権研修でどのようなことを求められているか?」「どのように話しているか」を紹介しました。
著作権法第35条はもちろんのこと、SARTRASの認知度も学校ではまだまだ低いことをお話しました。
子ども向け著作権出前授業について
小学校・中学校の児童生徒向けの出前授業で、どのように著作権について話しているかを説明しました。
あわせて、その際に大切な教員との関わりも話しました。
事前にいただいた質問への回答
学校のことやNIEの取り組みについて回答しました。
登壇依頼者の声
話術、スライドの作り方、参加型の構成など、大変参考になりました。
まとめ
対象が「新聞」。
学校でも生活でもなくてはならない著作物の権利者でしたのでとても緊張しました。
権利者は「使ってほしい」・学校は「使いたい」という両想いのはずなのに、認識のずれによって権利者は「何で許諾を取らないの?」、学校は「何でタダで使わせてくれないの?」とすれちがってしまいます。
学校は例外。
授業では使わせていただいているという気持ちを忘れてはいけないと感じました。
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