2022年8月に、熊本県上益城郡教科等研究会音楽部会主催の教科等研究会音楽部会研究会において、中学校音楽教員向けにオンライン(Zoom)で講演を行いました。
著作権教育の音楽科での実践・生活や社会につながる音楽科教育
今回は60分、Zoomを通してパワーポイントとAhaSlides(アハスライド)を活用しました。
著作権に関わるニュース・学習指導要領・著作権の基礎と例外・授業目的公衆送信補償金制度(SARTRAS)・音楽科での実践・生活や社会につながる音楽科教育について話しました。
2021年度からの学習指導要領にある「主体的・対話的で深い学びを実現する音楽科授業の創造」のテーマにして研究をなさっているということで、学習指導要領の話から。
教育芸術社『新学習指導要領ガイドブック』(佐野靖編著)の中で「新たに加えられたこと」で挙げられている3点は、
口唱歌
知的財産
です。知的財産を学ぶことは、学習指導要領を理解することにもつながります。
アハスライドを使ったやりとりでは、アハスライドの使い方に慣れてもらうところから。イメージする言葉を3つ出していただき、ワードクラウドを作りました。意見が多ければ多いほど大きな文字になります。
さすが音楽科の先生。JASRACやCDという言葉が出てきました。
そして、学習指導要領についても触れます。
普段、他の校種や教科の学習指導要領を読む機会はありません。私も現職の時に小学校や高校の音楽は軽く目を通すくらいで、中学校のように深く読み込むことはありませんでした。
学習指導要領に「知的財産権」「著作権」という言葉が、どの校種・教科に載っているか?というクイズ。
正解は・・・全部です。
特に全校種の国語では「引用」について出てきます。小・音楽に載ったのは、2020年度実施が初めてです。
研修参加者の感想の紹介
参加者からの感想(一部・抜粋)
・「これは音楽科だけじゃない」と思いました。
・今まで「これは大丈夫かなぁ」と悩んでいたことの答をいただいた。
研修を企画した担当者の感想紹介
今回のご依頼者はリピーターで、もう3回も私の話を聞いている先生でした。学会や勉強会、学校で聞いていただき、今回は地区の音楽科の先生に…というご依頼でした。
研修を依頼した決め手
・「研究会で講話をされているのを聞き、とてもわかりやすかったため」
リピーターならではの視点です。さらに、ありがたい感想もいただきました。
・「今回もとてもわかりやすかったです。アハスライドの使用は、講話を聞いている参加者みんなが自分ごととして考えられました。とても楽しく参加できたと思います。」
・「(初めに研修をした1年前)その時から内容がどんどん進化され、ベースは同じかもしれませんが、何回聞いても毎回勉強になります。」
・「一番よかったのは、講話が終わった後に先生方が著作権について話してらっしゃったことです。これが1番の効果だと思います。」
まとめ
「参加者全員が音楽科教員」はとても話しやすいです。
なぜ知的財産権(著作権)を音楽科で教える必要があるのか?という位置づけや、「生活や社会の中の音楽科」の他の授業実践も話せるからです。
音楽の授業は『好きだけど、役には立たない』という衝撃の事実。
「悔しい」「悲しい」と思いながらも、胸を張って反論ができずにいました。
その苦い経験を踏まえて、「生活や社会」につなげ「音楽の授業は役に立つのだ」と主張した様々な授業実践。
この中の1つが、著作権の授業です。
他の講演では対象や時間の都合上なかなかここまで話すことができないのですが、音楽科教員の前だとホームに帰ってきた感を持ち、心を許し、熱くなってしまいます。
今回のようにご依頼者の事前の相談や対象者のニーズに合わせて、研修をカスタマイズいたします。ご依頼をお待ちしています。
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