【宮城県高等学校図書館研究会さま専用】2024年5月研修「学校図書館と著作権」の資料リンク集

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本日は研修を受講くださり、ありがとうございます。

このページは、「もっと分かりやすい解説を見たい・読みたい」「自分のペースでゆっくり復習したい」「著作権への理解をさらに深めたい」という方に、おすすめの動画・ウェブサイト・書籍を紹介しているリンク集です。

紹介の動画は現場目線の1本5~10分程度のコンパクトな内容ですので、肩の力をぬいてご視聴ください。

 

 

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はじめに

こんなことありませんか?やりがちな著作権違反

子供が陥りがちな著作権トラブル(SNSのアイコン・授業で作った作品・BGM)

違反を見つけてしまった場合には「ダメ」と頭ごなしに言うのではなく、「こうだったらいいんだよ」「なぜダメなのか」ということを、ぜひ子どもたちに話すチャンスにしてください。

 

先生が陥りがちな著作権トラブル(授業と部活・職員会議・研究会の違いとは)

教員が生徒に授業をするときには、原則として著作物を自由に使うことができます。しかし、それ以外の場合(授業でない場合)には、学校内での著作物使用には気をつけなければいけません。

 

保護者が陥りがちな著作権トラブル(オンライン授業・行事配信・子どもの作品)

保護者が児童生徒のころの学習指導要領には「知的財産権(著作権)」が載っていませんでした。ですので、保護者が著作権について知らないのは当たり前のことです。

 

「イラスト フリー」で検索したから大丈夫?

イラストの「利用規約」の内容はサイトによって様々です。「著作権フリー」と書いてあっても、「フリーの範囲や条件」は権利者が決めます。必ず規約を確認しましょう。

学校ホームページ上の「学校だより」のイラストなんて学校関係者以外わざわざ見ないはず、なんて思ってませんか?どんなイラストが使われているのか意外に分かるんです!その探し方の一例を紹介します。

 

私(原口 直)の自己紹介

 

原口直のプロフィール
2020年4月公開の自己紹介動画 2022年5月公開の自己紹介動画 2021年4月公開の更新版 自己紹介動画 1981年長野県生まれ、神奈川県・長野県育ち。 東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭。

 

運営メディア「原口 直の一歩先ゆく音楽教育」(YouTubeチャンネルウェブサイト

学び続ける(特に音楽科の)現職の先生・教育実習生・学生の皆さんに向けて、学校で役立つ情報・提案を発信しているメディアです。

 

運営メディア「原口 直の学校著作権ナビ」(YouTubeチャンネルウェブサイト

難しい著作権の専門用語を教育現場の実情を考えながらわかりやすく翻訳して、「学校での著作権」を学校関係者が学べるコンテンツを提供しているメディアです。

 

最近のニュース解説
▶Twitter→@makiba.work
▶Facebook→「原口直の学校著作権ナビ」「原口直の一歩先ゆく音楽教育

 

著書の紹介:YouTubeで授業/学級経営やってみた! (2020年・東洋館出版社)

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著作権の基礎

著作権の原則:「作品は作った人のもの」
(使う・増やす・変えるには作った人に許諾必要)

 

学校における著作権入門(学校でコピーが許される理由とは)

著作権は法律の文章だけ見るととても複雑で難しそうに見えますが、ポイントは「作品はつくった人のもの」であるということを解説している動画です。

 

【学校と著作権】なぜ教員が著作権を知る必要があるのかを解説します

一部の興味がある先生だけが著作権を知っておけば良い、ということではなく全ての先生が知っておくベき理由を紹介しています。少なくとも、小学生から大学生・教員の初任者は著作権について学んで知っている時代です!

 

 

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学校での著作権

学校は、著作権の原則と例外の間にまたがっている。
原則(作った人に許諾が必要)→職員会議・オンライン事業・行事配信など
例外(許可が不要な場合)→授業・行事・委員会・クラブや部活動など

学校での著作権の扱い(学習指導要領・教員採用試験・部活動)の変化

新しい学習指導要領(小学校は2020年度から/中学校は2021年度から/高校は2022年度から)には知的財産権や著作権・著作物・著作者に関する記述があります。

 

【教員のための著作権解説】学習指導要領の中での著作権の扱い

学習指導要領内に「著作権」に関わる言葉や考え方は、「何年生の」「どの教科に」入っているのかを確認してみました。

 

令和4年教員採用試験(東京都) 著作権分野の問題(解答・解説)

学習指導要領の改訂に伴い、教員採用試験にも著作権・知的財産権に関する内容が出題されるようになっています。

 

著作権の落とし穴!Nコン2024に参加する教員が今すぐ知るべきこと

NHK全国学校音楽コンクールの申込み方法を題材として、自由曲や楽譜の著作権について詳しく説明している動画です。先生が著作権を理解していないと、最悪の場合は審査対象外になるかも!

 

著作権の扱いは「学校の授業は例外」

著作権法第35条(学校その他の教育機関における複製等)の条文(抜粋):

「学校その他の教育機関において教育を担任する者及び授業を受ける者は、その授業の過程における利用に供することを目的とする場合には、その必要と認められる限度において、公表された著作物を複製し、若しくは公衆送信を行い、又は公表された著作物であって公衆送信されるものを受信装置を用いて公に伝達することができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びに当該複製の部数及び当該複製、公衆送信又は伝達の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りではない。」

 

【教員のための著作権解説】著作権法 第35条って何?

学校と著作権のことを考えると必ず出てくる「著作権法第35条」について解説している動画です。教職員にまず理解して欲しい著作権のポイントは、この第35条と「著作権の原則:作品は作った人のもの」の2点です。

 

先生が陥りがちな著作権トラブル(授業と部活・職員会議・研究会の違いとは)

「原則」と「例外」の理解が正しくないと、著作権侵害になってしまうことがあります。具体的事例を踏まえて、先生がやってしまいがちな著作権侵害の行為を解説している動画です。

 

学校図書館と著作権

改正著作権法第 35 条運用指針(令和 3(2021)年度版)特別活動追補版の条文(抜粋):

(5)教育支援者、補助者等の行為について
教育を担任する者(教員等)から指示をうけた事務職員等の教育支援者及び補助者らが、学校内の設備を用いるなど学校の管理が及ぶ形で複製や公衆送信を行う場合、教員等の行為とする。
また、児童生徒等の求めに応じて、事務職員等の教育支援者及び補助者らが、学校内の設備を用いたりするなど、学校の管理が及ぶ形で複製や公衆送信を行う場合は、児童生徒の行為とする。

 

【学校司書さんへ】学校著作権のキーパーソンにお願いしたい3つの役割

著作権や著作権教育の専門家からよく聞くのは、「学校での著作権」のキーパーソンは「学校司書」であるということです。

 

お薦めのブックガイド

著作権ハンドブック :先生、勝手にコピーしちゃダメ(宮武久佳・大塚大著・東京書籍・2021年)

 

 

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オンライン授業

2021年度から授業目的公衆送信補償金制度が始まりました。
補償金をSARTRAS(サートラス)へ支払うことで、オンライン授業やネットでの行事配信が可能となりました。

 

SARTRAS(授業目的公衆送信補償金等管理協会)

SARTRASへの申請・支払といった内容について知ることができるのはもちろんのこと、学校著作権に欠かせない著作権法第35条の解説も詳しくされています。私のような法律の素人が見ても分かりやすく書かれており、おすすめのサイトです

 

改正著作権法第35条運用指針(著作物の教育利用に関する関係者フォーラム)

 

SARTRAS(サートラス)・授業目的公衆送信補償金制度について

【教員のための著作権解説】SARTRAS(授業目的公衆送信補償金等管理協会)とは?

オンライン授業やGIGAスクール構想には欠かせないSARTRAS・授業目的公衆送信補償金制度について、教職員向けに翻訳・解説している動画です。

 

【補償金の行方】SARTRASの利用報告の意義・役割の紹介

SARTRASへ支払った補償金(オンラインの使用料)が、著作者・著作権を持つ権利者にどのように渡っているのか、その仕組みについて解説している動画です。

 

【オンライン授業・行事配信に不可欠】SARTRASに申請済か確認する方法を紹介

自分の学校・自治体が授業目的公衆送信補償金の支払いを行っているのかを、ネットで確認する方法を解説している動画です。

 

授業・学校行事のオンライン配信について

GIGAスクール時代の学校での著作権(オンライン授業で出来ることと出来ないこと)

著作権の観点から、学校のオンライン授業で「できること」と「できないこと」について解説している動画です。

 

学校行事(運動会・文化祭)をオンライン配信する時の著作権の扱いはどうなる?

初等・中等教育における特別活動に関する著作権法35条の運用指針を、分かりやすく噛み砕いて解説している動画です。

 

【教員のための著作権解説】入学式・卒業式・運動会・文化祭をネットで配信する場合の注意点

初等・中等教育における特別活動に関する著作権法35条の運用指針を、少し詳しく解説している動画です。ポイントは「著作権に対する保護者の理解」です。

 

 

著作権の授業実践

著作権については、大人と子どもに知識経験の差はありません。むしろ子どもの方が知っている、使っているかもしれません。以下のページでは共に学べる出前授業の実践例を紹介しています。

 

【音楽の新学習指導要領】音楽科で教える知的財産権の指導方法の実践例

「AKB48から知的財産権を学ぶ」の私の授業を紹介している動画です。下記のウェブサイトには授業で使った資料や学習指導案も載せています。ぜひご覧ください。

 

お薦めのブックガイド

小中学生のための初めて学ぶ著作権(岡本薫 著・朝日小学生新聞の選書シリーズ・2019年)

未来型サバイバル音楽論―USTREAM、twitterは何を変えたのか (津田大介・牧村 憲一 著・中公新書ラクレ・2010年)

 

著作権教育にお薦めのウェブサイト

子どもにとって身近な「漫画」や著作物の海賊版を題材にした著作権教育をする場合に、お薦めのウェブサイトを紹介します。

 

政府広報オンライン

 

CODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)

 

文化庁

 

 

よくある質問

その他、私のウェブサイト宛てに先生から寄せられた質問にいくつか回答・解説している動画があります。ぜひご覧ください。

 

質問例
・本の書影を学校で使う場合に許諾が必要か?
・卒業生にわたす思い出DVDに音楽を挿入して良いか?
・本の読み聞かせ動画をサイトで共有して良いか?

 

YouTube動画再生リスト:「先生からの質問に回答します」

 

学校・先生に特化した著作権に関するあらゆる疑問・質問に私(原口 直)がお答えしています。
私は音楽科の教員ですが、音楽教育以外の質問も大歓迎です。詳しくは下のサイトをご覧ください。

 

 

おわりに

著作権を学ぶのに役立つウェブサイト・書籍を紹介します。

著作権を学ぶのに役立つお薦めウェブサイト

CRIC(著作権情報センター)

子どもが学べるだけではなく教員も学べるページがあります。また授業に活用できる教材集なども揃っているのが嬉しいところです。

 

JASRAC(日本音楽著作権協会)

音楽の著作権について詳しく解説しています。子ども向けコンテンツ「JASRAC PARK」の中にある「教職員の方へ」のページは学校の先生でも学べる内容です。学校で音楽を使うときの注意点などが書かれており、音楽の先生だけではなく全ての先生が理解してほしいところです。

 

文化庁のサイト

「政策について」のページの中に著作権というのがあります。著作権に関する様々な情報もちろん、難しい内容や専門的な内容もありますが、教育向けのものも準備されています。

 

これらのサイトの使い方、おすすめコンテンツは「【子ども・教員向け】著作権を学べるウェブサイトはコレだ!」という動画の中で解説しています。あわせてご覧ください。

 

著作権を学ぶのに役立つお薦めブックガイド

「学校に関わる著作権」「子ども・教員・保護者も学べる」という観点から、著作権を学ぶのに役立つ書籍を紹介します。

18歳の著作権入門 (福井健策 著・ちくまプリマー新書・2015年)

すべてのJ-POPはパクリである (マキタスポーツ 著・扶桑社文庫・2018年)

正しいコピペのすすめ――模倣、創造、著作権と私たち (宮武久佳 著・岩波ジュニア新書・2017年)

楽しく学べる「知財」入門 (稲穂健市 著講談社現代新書・2017年)