【研修事例】授業における教材利用と著作権(主催:北海道滝川市立滝川第二小学校)

教職員向け著作権研修(事例)
教職員向け著作権研修(事例)
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開催年月:2025年11月/開催形式:対面/参加人数:約20名
主催団体:北海道滝川市立滝川第二小学校
研修テーマ:授業における教材利用と著作権

2025年11月、北海道滝川市立滝川第二小学校主催の教職員向け著作権研修で講師を務め、「授業における教材利用と著作権」をテーマにお話ししました。

今回は、同校の3年生児童40名を対象としたワークショップ形式の講義「『ちょさくけん』ってなに?」(45分間)とあわせて、児童向け・教職員向けの二部構成で実施させていただいたのが大きな特徴です。

なお、今回はJASRAC(日本音楽著作権協会)主催「出張講座JASRAC ラーニングスクエア」の制度を使った研修でした。出前講座の制度や申込み方法については「学校で使える!「出張講座JASRACラーニングスクエア」の活用法と事例紹介」で詳しく解説しています。

児童生徒と教職員を対象にした著作権教育!JASRACラーニングスクエアの活用法と実例
「出張講座JASRACラーニングスクエア」は、児童生徒向けの著作権教育から教職員研修まで幅広く対応!講座の魅力や実施例、費用負担なしで利用できるポイントを詳しく解説します。学校全体で著作権の理解を深めるチャンスをお見逃しなく。
滝川市立滝川第二小学校主催の講座「出張講座」が開催されました | 開催レポート | 出張講座JASRACラーニングスクエア
はじめに

 

 

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研修の全体像(北海道滝川市立滝川第二小学校の教職員向け)

(引用:「滝川市立滝川第二小学校主催の講座「出張講座」が開催されました」/JASRAC)

 

受講者と研修スタイル

今回は、北海道滝川市立滝川第二小学校の教職員の皆様、約20名を対象に、90分間の対面形式で研修を行いました。

私の研修では、参加者との対話を重視しています。今回も、双方向コミュニケーションツール「AhaSlides(アハスライド)」を活用し、リアルタイムの投票や質問を受け付けながら進める参加型形式をとりました。

研修の冒頭では、まずツールの機能に慣れていただくためのアイスブレイクを実施し、楽しみながら学べる雰囲気づくりを心がけています。先生方ご自身がリラックスして参加してくださることで、より深い学びにつながると考えています。

 

 

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研修の具体的な内容(北海道滝川市立滝川第二小学校の教職員向け)

今回取り上げた主なトピック

今回の研修では、学校現場ですぐに役立つ以下のトピックを中心にお話ししました。

  • 著作権の基礎:
    そもそも著作権とは何か、なぜ守る必要があるのかを再確認しました。
  • 学校での著作権(著作権法35条「例外」・著作権法32条「引用」)
    授業目的であれば許諾なく使える範囲(35条)と、引用の要件(32条)について詳しく解説しました。
  • オンライン授業や行事配信の留意点
    GIGAスクール構想で増えた公衆送信の場面での注意点を整理しました。
  • 学校からのよくある質問と回答の紹介
    現場で迷いやすい具体的なケーススタディを行いました。
  • 授業目的公衆送信補償金制度(SARTRAS)のポイント
    制度の仕組みと、運用のポイントについて解説しました。
  • 実際にウェブサービスの利用規約を読んでみる
    「いらすとや」など、学校現場でよく使われるフリー素材サイトやウェブサービスの規約を実際に画面で見ながら、どこをチェックすべきか実践しました。
  • 著作権教育の実践例
    直前に行った児童向け授業の振り返りも含め、発達段階に応じた指導法を紹介しました。

 

「できない」理由を探すのではなく、「こうすればできる」を見つける。そのために、現場で“すぐに使える”具体的な解決策を中心にお話ししました。
特にフリー素材については、「無料=何でも自由」ではないことを強調し、利用規約を確認することの大切さを重点的にお伝えしました。

 

研修のポイント

今回の研修で最も伝えたかったのは、「正しく恐れ、正しく使う」ことの大切さです。

著作権は創作活動を萎縮させるためのものではなく、文化を発展させるためのルールです。先生方が自信を持って教材を使い、また子どもたちにもその姿勢を見せていくことが、著作権教育の第一歩となります。

今回は児童向けの授業も担当させていただいたため、子どもたちが何を学んだかを共有しながら、先生方と共通認識を持つことができました。

 

 

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参加者の声と今後の展望(北海道滝川市立滝川第二小学校の教職員向け)

研修主催者の声

研修を企画されたご担当者様より、以下のご感想をいただきました。

以前、図書館主催の著作権講座を受けた職員から「原口さんの講演がとても聞きやすく、もう一度聞きたい」という強い要望があり、今回講師をお願いしました。

研修では、わかっていたつもりのことでも、ほとんどが初めて聞くような新鮮な内容でした。特にフリー素材については、これまで知識がなく活用していたことに怖さを感じると同時に、正しい知識を身につけることの大切さを痛感しました。

本研修を通じて、著作権侵害にあたるような行為に対して、校内で「それはよくないことだ」と声を上げやすい雰囲気ができたと感じています。職員からは「一度聞いただけではわからないこともあるので、何度か聞きたい」という声も上がっており、毎年開催できればと思っています。正しく恐れ、正しく使うことの大切さを改めて考えさせていただきました。ありがとうございました。

 

研修参加者の声

受講された先生方からのご感想の一部をご紹介します。

著作権に関する知見が増えました。あくまで「侵害してはだめなもの」程度にしか思っていなかったため、身近な場面において、具体的にどんな状況が侵害していることにあたるのかをよく理解できました。

無料のサイトであっても、使い方によって有料になるということがわかりました。今後気をつけて、活用しようと思います。

詳しい著作権の話を聞いて、学校での授業ならいいのかと思っていましたが、中には違反をしていたこともあることに気が付きました。以後気をつけていきたいと思います。規約を確認してから使っていきたいと思います。

学校の教員→こどもの中では自由に使えることを知り、少し安心しました。今後何か使いたいイラストがあれば、規約を読みたいと思います。

 

最後に

この度は、児童向けの授業と教職員向けの研修という貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

先生方が「規約を確認しよう」という意識を持ってくださったこと、そして「安心した」という声をいただけたことが何よりの喜びです。今後も学校現場の皆様が、著作権を味方につけてより良い教育活動ができるよう、サポートを続けてまいります。

 

学校における「著作権」の正しい理解と実践のために
著作権に関する研修・講習・授業を通じて、学校現場での対応についてお伝えしています。
これまでの研修例には、先生向け研修生徒向け授業司書向け研修などがあり、幅広いニーズに対応しています。

国公立中学校での実践経験をもとに、現場に即した内容でご提案いたします。
学校ごとの課題やご要望に応じて柔軟に対応いたしますので、ぜひご相談ください。

研修のご依頼・ご相談は
こちらの専用ページで受け付けています。
その他のご相談などは
こちらの問い合わせページから受け付けています。

この記事を書いた人
原口直

学校著作権ナビゲーター

東京学芸大学卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で勤務。元・東京学芸大学こども未来研究所 教育支援フェロー。

2020年より、学校現場での経験を活かし、机上の法律と教育現場をつなぐ「学校著作権ナビゲーター」として活動を開始。教員・教育実習生・子どもたちに向けて、著作権への理解を深める講演・情報発信・執筆活動を行っている。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)/東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー(2025年〜)

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