・音楽科教員が学校図書館関係者への著作権講演の質を高めるため、約3ヶ月・約9万円で司書教諭免許を取得
・学習のコツは「問い」を先に立てて隙間時間を逆算して活用すること
・単位取得後の手続きは時間的余裕がなく大変で、免許状が届くまで約1年半かかる点に要注意
「司書教諭って、どうやって取るの?」
「学校図書館と著作権、何か関係あるの?」
そんな疑問を持つ教職員の方に向けて、今回は音楽科教員として学校での著作権に関する話をする機会が多い私が、司書教諭免許を取得した経緯を余すところなくお伝えします。
取得のきっかけから費用・スケジュール・手続きの反省点まで、9つの観点に沿って詳しくご紹介します。
「司書教諭」「学校司書」「司書」——似ているようで違う免許の分類
まず押さえておきたいのが、「司書」という単語がつく言葉には3つあるという点です。
・司書教諭
・学校司書
・司書
この3つの違いは文部科学省のホームページに細かく記載されており、それぞれの免許取得要件なども掲載されています。
今回取得したのは最初の「司書教諭」です。学校図書館に関わる方々がどのような免許を持っているのか、興味がある方はぜひ文科省のホームページを確認してみてください。
なぜ音楽科教員が司書教諭免許を?その理由
取得を決めた理由はシンプルです。
著作権の話を学校や自治体などで行う機会があるのですが、主催者や受講対象者として学校図書館に関わる方が多いのです。その皆さんに話をする際、専門用語を知っていたり学校図書館の事情を理解していたりすると、話の内容に深みや説得力が出ると感じていました。
「図書館の教育的役割」という観点をさらに深めたい、学校司書の皆さんに話す時に司書教諭の免許を持っていたい——そう思ったことが、取得を決めた理由です。

取得にかかった時間と費用
時間:3ヶ月
単刀直入に、3ヶ月かかりました。
取得に必要だった単位は5科目分です。
司書教諭を取るためには元々教員免許が必要などの条件があります。私はすでに中学校・高校の音楽科免許と小学校教諭の免許を持っていたため、プラスでこの5科目を取ることで司書教諭免許を取得できました。
ご自身がどんな免許を持っているかによって必要な科目は異なりますので、まずはご自身の状況を調べてみてください。
費用:約9万円
内訳のイメージは以下の通りです。
・入学金・選考料・授業料
・テキスト代:1科目あたり約2,000円(教科によりばらつきあり)
・書類作成・申請に必要なもの・郵送費 など
これらを合わせて約9万円という金額です。
スケジュールと学習のコツ
スケジュールの組み方
試験の月と午前・午後の区分はあらかじめ学校側で定められているため、それを固定した上でスケジュールを組みました。
ポイントは、自分なりの難易度がばらつくように試験とレポートを配置すること。
そして「最小限の時間で取る」と決め、8月までの3ヶ月間に集中して学習を進めました。
学習のコツ
まず「問い」を明確にしてから資料を収集することが重要です。
レポートの課題や試験に出そうなポイントに目安をつけてから、テキストを読んだり資料を集めたりするという順序で進めました。
また、隙間時間の活用が命です。研修や校務など他の業務もある中で、学習ができそうな日や時間を逆算しながら進めていきました。
単位取得後の手続きが、実は一番大変
単位取得イコール免許取得ではありません。
単位を取得してからさまざまな書類を集め、申請して初めて免許取得となります。具体的には以下のような手続きが必要でした。
・すでに取得している教員免許(今回は小学校教諭の免許)を自治体から取り寄せる
・必要書類を単位取得した大学に送付する
特に、単位を取得した大学と申請をする大学が異なったため、書類の送付先が複数になりました。さらに、これらの書類を集めるための時間がとても短く、苦労したポイントのひとつです。
振り返っての反省点と、取得して良かったこと
反省点:手続きのスケジュールがギリギリすぎた
単位の取得そのものではなく、手続きが大変でした。
申請までの時間がなさすぎた点が最大の反省です。約1週間で小学校免許を取得している自治体に申請し、速達で送らなければならないという、かなりギリギリのスケジュールの中での対応でした。
免許状が届くまでには時間がかかる
単位を取り終えたのは2024年8月。申請は2025年5月。そして免許状が届いたのは2026年2月です。
「何の書類だっけ」と忘れた頃にやってきた、という感覚でした。
もし免許状の取得を前提に就職などを考えている場合は、この点に十分ご注意ください。

良かった点:自信と根拠を持てた
最大のメリットは自信や根拠を持てたことです。
学校図書館の皆さんを相手に話をする際、専門用語を知っていることがとても自信になりました。また、学校司書さんたちがどのようなことに苦労されているか、どういった場面があるかをより具体的に知ることができ、想像もしやすくなりました。
おかげで資料を作りやすくなったり、質問を受けた時に答えやすくなったりといったメリットも感じています。
近畿大学の通信課程で取得、パンフレットにも掲載
司書教諭免許は近畿大学の通信制課程で取得しました。近畿大学の2026年パンフレットに掲載されており、2025年に続き2年連続での掲載となっています。
デジタル版でもオンラインで見られますので、興味がある方はぜひ確認してみてください。

まとめ
今回の記事では、音楽科教員が司書教諭免許を取得した経緯・費用・スケジュール・手続きの流れと反省点をご紹介しました。
特に重要なポイントを振り返ります。
- 「司書教諭」「学校司書」「司書」は異なる資格であり、詳細は文科省HPで確認できる
- 取得には約3ヶ月・約9万円が目安(条件は個人により異なる)
- 学習は「問い」を先に立て、隙間時間を逆算して活用する
- 単位取得後の手続きが本当に大変——書類集めと申請のスケジュールには余裕を持って
- 免許状が届くまでには相当な時間がかかる(取得から約1年半)
- 取得により、専門用語の理解や学校司書さんの気持ちの深い理解につながった
通信で取得できる方法もありますので、司書教諭に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
この記事は、動画「【司書教諭免許】費用9万円・3ヶ月で取得!手続きの落とし穴もも全部話します」をもとに作成しました。
