「なぜ、音楽の先生が司書教諭免許を?」
著作権研修の講師として全国の学校を訪れる中で、参加者の多くが学校図書館に関わる方々であることに気づきました。司書教諭、学校司書、図書館ボランティア——みなさんが日々どんな実務を担い、どんな悩みを抱えているのか。その専門的な文脈をもっと深く理解した上で、著作権の話をしたい。
そう思ったことが、2024年度に近畿大学通信教育部「学校図書館司書教諭コース」で司書教諭免許を取得するきっかけとなりました。
学校図書館との出会い──著作権研修の現場から
私はもともと中学校・高等学校の音楽科教諭として教壇に立ち、現在は著作権研修講師として教育委員会や学校向けの研修を行っています。
著作権研修の場では、学校司書の方や司書教諭の方が参加されることがとても多く、複製・引用・校内放送・図書館での複写サービスなど、学校図書館固有の著作権課題についての質問もよく受けます。こうした問いに正確に、そして現場の言葉で答えるためには、図書館の専門的な仕組みや用語を自分の中にきちんと持っておく必要があると感じていました。
学校図書館関係者の皆さんに寄り添った著作権研修を届けるために。それが、音楽教員だった私が司書教諭の資格取得を決めた理由です。
近畿大学通信教育部を選んだ理由
取得したのは、近畿大学通信教育部「学校図書館司書教諭コース」の司書教諭免許です。
スクーリングに通うことが難しいため、すべてオンラインで完結するコースを探しました。コツコツ学習を続けたところ、大学のパンフレットに取組事例として紹介していただく機会もいただきました。
司書教諭免許の取得には、もともと教員免許が必要です。私はすでに中学校・高校音楽科免許と小学校教諭の免許を持っていたため、追加で5科目分の単位を取ることで取得できました。
費用・スケジュール・手続きの詳細については、別記事「司書教諭免許を通信で取得した全記録」で詳しくまとめています。

学校図書館の著作権研修について
こうした著作権の問題を校内研修で体系的に扱いたい場合は、研修テーマの一覧(学校司書・司書教諭向けセクション)もご覧ください。
学校図書館に関わる方向けの著作権研修では、たとえば次のようなテーマを扱っています。
- 複写サービスと著作権法第31条の関係
- 読み聞かせ・ブックトークでの著作物の扱い方
- 資料紹介やPOPへの引用ルール
- オンラインデータベース・電子書籍の利用条件
- 授業連携での教材複製と第35条の範囲
「著作権は難しい」と感じている学校図書館関係者の方に、現場の言葉でわかりやすくお伝えすることを大切にしています。
学校図書館の著作権研修・出前授業のご依頼を承っています。司書教諭・学校司書・図書館ボランティア向けの研修も実績があります。テーマ例や実施事例は研修テーマ一覧の学校司書セクションをご覧ください。お問い合わせはこちらからどうぞ。
まとめ
司書教諭免許の取得は、学校図書館という専門的なフィールドに、著作権という視点でもっと深く関わるための学び直しでした。
学校図書館に関わる先生方・学校司書の方・教育委員会の担当者の方が抱える著作権の疑問に、現場に即した形でお答えできるよう、これからも研修・執筆・情報発信を続けていきます。
近大通信での学習の詳細(費用約9万円・約3ヶ月・手続きの注意点)は「司書教諭免許を通信で取得した全記録」でまとめています。司書教諭の取得を検討している方はあわせてご覧ください。
この記事は、動画「なぜ音楽教員が司書教諭免許を取ったのか──学校図書館の著作権研修に寄り添うために」をもとに作成しました。

