2024年7月、札幌市立手稲宮丘小学校の教員研修会で講師を務め、「授業における教材利用と著作権」をテーマに講演を行いました。
講義は60分にわたり札幌市において対面で行われ、双方向コミュニケーションツールAhaSlides(アハスライド)を用いて楽しく進めていきました。
今回はJASRAC(日本音楽著作権協会)主催「出張講座JASRAC ラーニングスクエア」の制度を使った研修でした。
出前講座の制度や申込み方法については「学校で使える!「出張講座JASRACラーニングスクエア」の活用法と事例紹介」で詳しく解説しています。
お得な制度ですので、著作権研修や著作権授業に興味のある皆さんはご検討下さい。
研修の内容
研修では、著作権の基礎から始まり、学校での著作権の扱い、オンライン授業や行事配信の際の注意点、授業目的公衆送信補償金制度、学校からのよくある質問に至るまで、幅広いテーマを取り上げました。
また、参加者からの質問に答えるセクションを設けて、実際の教育現場での疑問や悩みにもお答えしました。
(引用:「札幌市立手稲宮丘小学校主催の講座「授業における教材利用と著作権」が開催されました」(JASRAC))
受講者
研修には、札幌市立手稲宮丘小学校の教職員が約20名が参加されました。
受講者参加型の研修内容
今回の研修は、双方向コミュニケーションツールAhaSlides(アハスライド)を用いた受講者参加型とし、受講者と交流しながら講義を進めていきました。
本題に入る前にアイスブレイクでは、アハスライドのアンケート機能や言葉の入力・スケールの機能を体験していただきました。
教育現場での著作権の重要性
講演では、最近の報道を例に挙げ、教員による著作権侵害の事例やその影響について解説しました。
特に、「いらすとや」の利用ガイドラインを参照しながら、教育現場での著作物の適切な使用方法について深く掘り下げました。
「いらすとや」の利用規約を読んだことがありますか?
「いらすとや」のイラストは、全部無料で著作権がないと思っていませんか?
「いらすとや」のイラストが有償の場合、イラスト1点いくらだと思いますか?
と問いかけつつ具体的実例を交えて解説することで、著作権の知識と意識の向上を図りました。
研修を企画した担当者の感想紹介
今回の講演への登壇の声をかけていただいたきっかけは「ウェブサイト」です。「学校現場での著作権についてお詳しいこと&JASRACさんの紹介」とのことです。
研修の感想
「具体例もあり、大変わかりやすく、ためになるお話でした。あらかじめお聞きしたかった内容も網羅していただき、あっという間の1時間でした。」
研修参加者の感想の紹介
「初任なのですが、大学でもそういった授業は聞くことができなかったため大変勉強になりました。ありがとうございました。」
「(札幌市が授業目的公衆送信補償金の)120円を払っている事実を初めて知りました。ありがとうございます!!」
「「著作権」という言葉だけを聞いてびくびくしていましたが、「学校」という場所では、許可されていることが多くあるのだということがわかりました。ただ、線引がややこしく難しいのだと改めて感じました。これからも勉強していきたいです。」
今回の出前授業についてのJASRACによる詳細なレポートはこちらをご覧ください。
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