【授業実践例】楽しく学ぶ著作権(宮城県工業高等学校)

生徒向け著作権出前授業の紹介
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2024年12月、宮城県工業高等学校の著作権出前授業で講師を務め、「楽しく学ぶ著作権」をテーマに授業を行いました。本授業では、著作権の基礎からSNSの著作権に至るまで、工業高校の生徒の皆さんにとって身近な題材もテーマに取り上げて幅広く学ぶ機会を提供しました。

授業はオンライン形式で実施し、60分間にわたって双方向コミュニケーションツール「AhaSlides(アハスライド)」を活用しながら、生徒との対話を重視した進行を行いました。

 

 

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受講者と授業の形式

今回の出前授業には、図書委員会・文芸部などに所属する生徒36名と教員9名が参加しました。

授業は、AhaSlidesを活用した参加型形式を採用。出席者が積極的に意見を出せるよう、アンケート機能やリアルタイム投票を取り入れ、双方向のコミュニケーションを促進しました。

授業の冒頭では、アイスブレイクとして「アハスライドのアンケート機能」や「言葉の入力・スケール機能」を体験してもらい、リラックスした雰囲気の中で学びを深めました。

 

そして、著作権の話を進めていく中で、自分の写真・動画がウェブサイトにアップロードされる場面について生徒の皆さんに考えてもらいました。

 

 

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授業内容

授業では、学校で利用する著作物の著作権について具体的に掘り下げ、以下の主要なトピックを取り上げました。

・著作権の基礎:著作物とは何か、どのように保護されるのかを解説。
・学校における著作権の取り扱い:授業・教材の著作権。
・オンライン授業、行事配信に関する著作権:配信時の適切な利用方法と注意点。
・授業目的公衆送信補償金制度:制度の内容。
・参加者の質問への回答:事前に寄せられた疑問を解消。

 

さらに、工業高校の生徒の皆さんに身近な以下のテーマも取り上げ、

・産業財産権
・ロボコン、パテントコンテスト、プログラミングコンテストの実施要項における著作権の扱い

についても解説しました。

 

 

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出前授業企画者の声

今回の出前授業の講師依頼をいただいた理由として、企画担当者の方から以下のようなコメントをいただきました。

「以前に原口先生の研修を受講し、生徒サイドに立った著作権の話をしていただけると思ったからです。」

 

授業を実施した感想

「著作権の基本的な事柄を丁寧に教えてくださり、また要点は都度振り返ってくださり、充実した1時間でした。また、アンケート機能等を用いて受講者の参加型にしていただいたことがとても良かったです。参加した生徒は今回、著作権の基礎的な部分や著作物に対しての姿勢を知ることができました。もし、次に原口先生に依頼することが可能ならば、こちらでの著作権に対する生徒の疑問を吸い上げてそれに回答していただく形の研修(ワークショップ)を実施できないだろうかと考えております。まずは、受講生の図書委員が全校にフィードバックするように事後のまとめや得た知識を図書館だよりなどで紹介したいです。」

 

 

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授業に出席した生徒の感想

「今まで著作権についてあいまいだったことが明確になり勉強になりました。」

「将来、著作者になる前に基礎的な知識を知れて良かったし、わかりやすく説明してくれて、とても理解しやすかった」

「安易にネットに登校するのは著作権に触れてしまう可能性があるということが分かった。著作物を扱う時は問題がないか考慮しながら行うと思う。」

学校での著作権については研修・講習・授業などでお話をしています。(事例→先生向け研修生徒向け授業司書向け研修)国公立中学校での実践経験の中で培った現場目線を大切にしながら、各学校の実情やお悩みに沿って研修内容を考えます。ぜひお問い合わせください。

▶研修のご依頼・ご相談はこちらの専用ページで受け付けています。
▶その他のご相談などはこちらの問い合わせページから受け付けています。

この記事を書いた人
原口直

学校著作権ナビゲーター

東京学芸大学卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭。東京都公立中・東京学芸大学附属世田谷中に勤務。元東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー。

2020年より学校勤務経験を活かして机上の法律と学校現場をつなぐ「学校著作権ナビゲーター」としての活動を開始。教員・教育実習生・子どもに著作権への理解を深めてもらうための講演活動・情報発信・執筆活動を行っている。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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