小学校教職員 著作権研修「著作権とAI活用」|長野県須坂市・須坂市立小山小学校【研修事例】

教職員向け著作権研修の事例紹介
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2026年6月、長野県須坂市立小山小学校にて、教職員向けの著作権研修を実施しました。前年度に続く2年連続のご依頼で、今回も全員参加の対面形式で90分間、著作権の基礎から生成AIの最新動向まで、幅広くお伝えしました。

なお、今回はJASRAC(日本音楽著作権協会)主催「出張講座JASRAC ラーニングスクエア」の制度を使った研修でした。出前講座の制度や申込み方法については「学校で使える!「出張講座JASRACラーニングスクエア」の活用法と事例紹介」で詳しく解説しています。

 

 

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著作権研修の講師を承っています
本記事の内容を含め、学校現場に合わせた著作権研修を行っています。
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研修の全体像

参加者は小山小学校の教職員のみなさんです。経験年数は1年目から16年以上のベテランまで幅広く、著作権の知識量も当然、一人ひとり異なります。そうした多様なメンバーが一堂に会する校内研修だからこそ、「知っている前提で話す」ことは避けたいと考えました。

研修では、双方向コミュニケーションツール「AhaSlides」を活用し、参加型の構成を取り入れました。冒頭のアイスブレイクでは「著作権という言葉からイメージする言葉を3つ挙げてください」という問いかけをしたところ、「イラスト」「難しい」「こわい」「法律」といった言葉が次々と集まりました。

「難しい」「こわい」という反応は、学校現場でとてもよく耳にします。「よくわからないから触れないでおこう」という気持ちは自然なことですが、正しく知ることで「使えるものは積極的に使う」という選択肢が生まれます。この研修が、その第一歩になればと思っています。

 

 

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研修で扱った主なトピック

今回の研修では、小学校の教職員が日常的に直面する場面を中心に、以下のような内容を取り上げました。

著作権の基礎(知的財産権・許諾が必要なケース) 著作権は「知的財産権」のひとつです。まずここを押さえることで、なぜ利用前に確認が必要なのかという根拠が見えてきます。詳しい解説は「教員が知っておきたい著作権の基礎ー学校現場での「困った」をスッキリ解消」もあわせてご覧ください。

著作権の例外規定(学校の授業は例外) 授業の過程で著作物を利用する場合には、著作権法第35条による例外規定が設けられています。ただし、すべての利用が無条件に認められるわけではありません。「授業の過程での利用」という要件を正確に理解することが重要です。

教員採用試験にも出る著作権 著作権は教員採用試験にも登場するテーマです。「試験問題として出たことがある」という実感から、先生方のリアルな関心につながりました。

最近の著作権ニュース・生成AIの動向 生成AIの普及に伴い、「AIが作ったものは著作権があるのか」「授業でAIを使っていいのか」という疑問を持つ先生が増えています。文化庁の見解も整理中の部分がありますので、最新情報を確認しながらお伝えしました。

今日から、自分からできること 研修のしめくくりとして、「明日から一つ変えるとしたら何か」を考えるパートを設けました。知識として「わかる」だけでなく、行動として「動く」ところまで持っていくことを、毎回大切にしています。

 

 

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研修のポイント

この研修でとくに伝えたかったのは、「大人が正しい知識を持つことから始める」というメッセージです。

AhaSlidesの感想入力パートで、先生方が書いてくれた言葉をリアルタイムで画面に映し出したとき、「自分だけじゃない」「みんなも同じように迷っていた」という空気が広がったように感じます。その場にいた主催担当者のかたも、「大人が正しい知識をもつことから始めたいと感じた先生が多かったように感じた」と振り返ってくださいました。

著作権アドバイザーとして多くの学校研修に関わるなかで感じることがあります。先生方は決して無関心なわけではありません。「知らなかったから」「確認しなかったから」というケースが圧倒的に多いのです。いたずらに恐れるのではなく、まず正しく知る。その積み重ねが、子どもたちに著作権を正しく伝えられる教員集団をつくることにつながります。

 

 

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主催者の声・参加者の声

主催者より(須坂市立小山小学校)

前年度ご来校いただき、講義内容が職員にも好評だったため、今年度もご依頼しました。

2年連続でお声がけいただけたことを、大変ありがたく思います。前年度の研修が職員のみなさんの日常に少しでも届いていたのであれば、これ以上の喜びはありません。

 

参加者の声(AhaSlides「ひとこと感想・質問」より)

参加された先生方から、研修終了時に率直な感想や疑問を寄せていただきました。その一部をご紹介します。


「著作権について知れば知るほど、著作物を使う際の意識が変わってきていることを実感しました。今日の研修の中で様々なサイトをご紹介いただいたので、著作物を使えるか判断するときに確認できるようにしていきたいです」


「前回も実感したことだが、自分が作るものには責任をもつこと。それが今後の社会における子どもたち・大人(教師)がより意識していく必要を感じた。生成AIも頼みではなく自分で判断して自分の言葉で責任をもって作っていくこと。今後も大事にしていきたい」


「著作権の基本と例外、著作権と生成AIについてお話をお聞きして、特に生成AIが作成したものは著作物に当たらないことに驚きました。作った人へのリスペクトを大切にして、子どもたちとも一緒に著作権について考えていきたいと思います」


「便利な世の中ではありますが、知らなかったでは済まされないことが多いなと思い、きちん知る必要があると感じました。これからの子どもたちを守るためにも、大人が正しい知識を勉強します」


「日々ガイドラインがアップデートされるので、意識して確認して使用します」


「安心できたところと、これから注意していかなきゃいけないと思うところがありました。これから利用規約を読もうと思います」

 

 

おわりに

今回の研修を振り返ると、「大人がまず正しく知ることの重要性」を、先生方自身がとても強く感じてくださったことが印象的でした。子どもたちに著作権を伝えるためには、教える側の大人が自信を持って説明できることが必要です。この研修がその自信の一助になれば幸いです。

2年連続でお声がけいただいた須坂市立小山小学校のみなさまに、あらためて感謝申し上げます。今後もよりよい研修にできるよう、引き続きアップデートを重ねてまいります。

 

 

研修のご依頼・お問い合わせ

学校・教育委員会・部会向けの著作権研修を承っています。対面・オンラインどちらにも対応可能です。研修内容や実施形式については、以下のページからご確認ください。

対象別の研修事例も、あわせてご参照いただけると選びやすいかもしれません。

「もっと体系的に学びたい」「校内で共有したい」という方へ
本記事の内容を含め、学校現場での著作権対応を体系的にお伝えする研修を行っています。
教育委員会・学校単位・研究会単位でのご依頼も受け付けています。これまでの研修例については、先生向け研修・生徒向け授業・司書向け研修をご覧ください。

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こちらの問い合わせページから受け付けています。

この記事を書いた人
原口直

学校著作権ナビゲーター

東京学芸大学卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で勤務。元・東京学芸大学こども未来研究所 教育支援フェロー。

2020年より、学校現場での経験を活かし、机上の法律と教育現場をつなぐ「学校著作権ナビゲーター」として活動を開始。教員・教育実習生・子どもたちに向けて、著作権への理解を深める講演・情報発信・執筆活動を行っている。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)/東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー(2025年〜)

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