学研『体育・保健体育ジャーナル』第30号(2025年11月号)に、私の寄稿した著作権に関する解説記事が掲載されました。
2号連続掲載の第2回となる今回は、「その使い方、大丈夫? 体育・保健体育の授業と著作権の基本-教科書や学校行事、保健だよりにおける注意点―」と題し、先生方から特によくいただく質問にお答えする「応用編」となっています。

学研 学校教育ネット 学研の教科書・副読本・教育情報
学研 学校教育ネットは、小学校・中学校・高等学校の先生および教育関係者を対象とした、教科書・副読本・教育情報サイトです。最新の教科情報、研究大会や公開授業のお知らせなど、学校教育に役立つ情報をお送りします。
今回の記事のポイント
前回の「著作権法第35条(授業目的での例外的利用)」の解説をベースに、さらに具体的な3つの場面についてQ&A形式で深掘りしています。
主なトピックと要点はこちら!
- 教科書の利用
- 授業での「拡大コピー掲示」はOK。
- ただし、タブレットや校内サーバーへの「データ保存・共有」には注意が必要です。
- 運動会・体育祭
- 当日のBGMとして市販CDを流すのはOK(非営利・無料・無報酬)。
- その様子を動画サイトへ「アップロード」するのは、権利処理が難しいため避けましょう。
- クラスTシャツ等へのキャラ利用は行事内ならOKですが、「HP掲載」等は許諾が必要です。
- 保健だより・学級通信
- ここが一番の注意点! 保護者向けのおたよりは「授業」に含まれません。
- そのため、フリー素材やイラストの利用には原則として許諾や規約の確認が必要です。
詳しい解説は、ぜひ誌面でご覧ください
「なぜダメなのか?」「どうすれば安全に使えるのか?」といった詳しい解説や法的根拠については、誌面でわかりやすく解説しています。
著作権のルールを知ることは、窮屈な制限ではなく、「意図せず法律違反をしてしまうリスク」から先生方自身と子どもたちを守るためのものです。
正しい知識を身につけ、著作権を味方につけて、日々の教育活動をより豊かなものにしていきましょう。
▶学研『体育・保健体育ジャーナル』(30号 2025年11月発行)掲載記事PDF
より詳しい解説や、他のテーマについてはnoteやYouTubeでも発信しています。ぜひフォローやチャンネル登録もお願いします!
▶ note

原口直|学校著作権 & 教育ICT|note
元中学音楽教員。JASRAC・SARTRAS委員|東京学芸大 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー(’25–)「原口直の学校著作権ナビ」「原口直の一歩先ゆく音楽教育」運営。学校で役立つ著作権×教育ICTの最新実務を解説。
▶ YouTubeチャンネル
原口 直の学校著作権ナビ
「原口直の学校著作権ナビ」 へようこそ!学校での著作権の意味や必要性は大きく変化しています。子ども1人1台端末・オンライン授業・公衆送信の定額制・教科書や教員採用試験への掲載「著作権を知らないこと」が、学校への信頼失墜・音楽コンクール失格・...

